小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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俺はまぶたをこするミカを抱きかかえ、窓を開ける。

「しっかり掴まってろよ!!!」


トウっと俺はアクションスター顔負けのジャンプを見せる。
さっき盗賊の腕ぶった切った時も何ともなかったし、この高さから落ちても大丈夫だろう。

なるべく衝撃がかからないように着地する。


タンッと短い音とともに難なく降りる事が出来た……さすが天使補正。


しかし、
「下だッ!飛び降りたぞ!!!」

マントで身を隠した騎士とやらが窓からこちらを見下ろす。早く去ろう。


「......Let's get out of here. Move out, Micha」


ちくしょう、仲間を呼ばれたらかなり厄介だぞ。

俺はじたばたして嫌がるミカを下ろしてやると、ガリルを取り出しコッキングしながら逃げようと走り出す。

これは戦闘になるかもな。


「早く行きましょう、ホラ」

ミカが走りし、俺も重い装備を担ぎながら走りこむ。


……俺が敵ならこういう場合、家の周りに見張りを配置する。

奴らも軍人ならそうするはずだ。

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