小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

「申し遅れたな、儂(わし)の名はウルフィアス。ウルフィアス オウレリウス アントニヌスである」

すげぇなローマ人みたいだし長いぞオイ。
そんなウルフィアスから手を伸ばしてくる……握手ってことですかね?

俺は少し迷ったが、これまた素直に握手をする。


がっしりとした大きな手は、剣を握るに適した形であるに違いない。


「ほう……面白いものだ」


団長は手を離すと、なにやら部下に目配せをする。

俺は彼から一歩離れると、何やら大きな箱を二人掛かりで持ってくる下っ端騎士を見た。


重そうな箱を軽々と(二人が掛かりだけど)ウルフィアスの横に置くと、騎士二人は下がる。
そしてウルフィアスが箱の金具を外すと、勢いよく開けた。



「貴公に返すものだ、受け取れ」

箱に入っていたのは無造作に置かれた俺の全装備。
俺のなのに受け取れとはよく分からんが、俺は一安心するとウルフィアスを一瞥してCz75を手にして状態を確かめる。


「フレームに傷が付いちまってるな……もっと慎重に扱えよ……」

「なにか言ったか?」

「何でもない」

引き続きガリルを確かめる……あぁ良かった、こいつはピンピンしてるな。


マガジンを抜いたり入れたりしてコッキングレバーを引く。
さすがAK、なんとも無いぜっ!

-79-
Copyright ©Ciel All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える