小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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「ハーッハァ!!!さすがにやるな!!! こうでなくては!!!」

ウルフィアスの歓声が庭一杯に響く。
もうこの人からは戦闘狂ってイメージが離れない。


彼はクレイモアをバットの素振りよろしく振り回し、準備運動をする。


俺は俺で、ククリの調子を確かめながら切っ先をウルフィアスに向ける。


「あと何人やりゃあんたをフルボッコ出来るかな?」

俺らしく厨二で安っぽい挑発に、プロが乗るとは限らない。
だが、ああいう「プロすぎる」奴は確実に乗って来る。 新たなパーティーに参加するために。


案の定ウルフィアスはその誘いに乗って来る。


まだ戦闘に参加していない騎士を押しのけバトルフィールドへと歩む。


「小僧が、少しばかり教育が必要じゃな」


にやりと笑うウルフィアスが剣を構える。

……あのクレイモアを防ぐのは難しそうだが、あれだけでかけりゃ動きも鈍るはずだ。


ならばカウンターで決めてやる。


「来いよベネット」

ナイフとククリを構える。
攻撃を避けて一気に叩き斬ってやる。


「よかろう……行くぞ小僧ッ!!!」


刹那、ウルフィアスの姿が消えた。

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