小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『砂漠の王女』

※今回は駄文です。ご注意を





「ようやく追いついた……」

真夜中、月明かりを頼りにウイスキーピークを目指していたアスラはようやく目

的地にたどり着いた。

船をしっかりと停泊させてから喧騒のする場所へと向かう。

「ゾロが暴れてんのかな? それともルフィと勘違いの喧嘩でもしてるのかな」

次第に騒ぎが多きくなっているようで、辺りから男たちの悲鳴が聞こえる。

「まだゾロが百人斬り中か、少し待つとしようか」

騒ぎが一旦収まるまでアスラは座って待つことにした。

「そういえばMr.5が来るんだったな、どこで出ようか?」

自分の出る幕を考える為唸りながら試行錯誤していた。が、

「あー! 面倒くさい、もう行っちゃえ」

考えるのが嫌になったのか、槍を持って歩き出す。いつの間にか喧騒もなくなっ

ていた。

「さて、ビビはどこだ?」

天眼を使ってビビを探す。

「あーいたいた……ん、丁度Mr.5も来たようだな」

天眼を使って様子を見ていると、イガラムがMr.5たちに攻撃を始めた。

そしてミス・バレンタインの攻撃で髪留めを攻撃され、Mr.5が王女ビビとしての

写真を見せている。

それを聞いてMr.9がよく分からない土下座をした。

ゾロが寝ているルフィを回収し、Mr.5が攻撃を始める時、Mr.9が囮を買って出

た。

「かっこいいねーまぁ、ここいらで出るとしますか」

Mr.9が根性バットで攻撃しようとするがMr.5の鼻空想砲が当たりそうになった

ところで、Mr.9が消えた。

当たり損ねた攻撃は後方にいたビビに向かうが、

「流転」

アスラが前に立ち、槍を回転させながら攻撃の軌道をずらした。

「あっぶねー」

「貴様は……魔槍!? なぜこんなグランドラインの端に!」

「そりゃ、気分だよ」

「ま、魔槍!? 先日六億九千万になったあの!?」

Mr.5ペア、ビビは驚愕の表情をしていた。

「おい、起きろバット」

「バット言うな!」

倒れていたMr.9が起きてアスラに向かって激怒した。

「まぁ落ち着け助けてやったんだから、感謝ぐらいしろ」

「ち、迷惑かけたな」

「まったくだ初めて助ける男がお前なんてありえねぇだろ」

「てめぇ! 喧嘩売ってんのか!?」

弄って楽しむアスラと襟をつかんで怒るMr.9、そこへ平常心を取り戻したMr.5

ペアは攻撃を再開する。

「鼻空想砲!」

「紙絵」

「うわっ!」

「魔槍だろうとも仕事の邪魔をする以上ゆるさねぇ」

「私たちの命にかかわるのよっ!」

ミス・バレンタインは空中に飛び、Mr.5は銃を取り出す。

「やれやれ、おいさっさと逃げろ!」

「わ、分かった」

「え、ええ」

そこへルフィが現れ、原作通り怒り出した。

説明を聞かずにゾロへと殴りかかる。

「おい、ルフィ! 話を聞け」

「うるせぇ! 俺はお前をぜってぇゆるさねぇ!」

「一万キロプレス!」

「紙絵」

「鼻空想砲!」

「流転」

真夜中の激闘は続く。






イガラムはアスラが来たことで一つの可能性に賭けることにした。

エージェント二人の攻撃をかわして、近くへ来た際に、

「ま、魔槍殿、お、お願いが……」

「王女を守ってください、だろ? いいよそのぐらい。アラバスタには行ったこ

とないし」

「待ってアスラ、その交渉私にやらせてくれない?」

「ん? ナミか」

「またあんたは派手にやったみたいね、懸賞金が上がってるわよ?」

「あれは海軍が悪い」

「そっ、それよりあいつら先行っちゃったけど?」

「いっけね、ナミ交渉よろしく」

「うん、まかせて」

その後ナミがイガラムに十億ベリー請求することを思い出したアスラだが、結局

諦めるからいいやと考え、ビビを追うMr.5ペアの背後に迫る。

ちなみにルフィとゾロの喧嘩は交渉を終えたナミが仲裁した。



サボテン岩の密集地まで逃げてきたビビは隠してある船まであと少しという所だ

った。

「クエ〜!」

「頑張ってカルー! もう少しで船に着くから!」

「逃がすわけねぇだろ」

「キャハハ、まったくね!」

「鼻空想砲!」

再びMr.5の攻撃がビビに迫る。

「剃!」

そんな声がした瞬間、カルーに乗ったビビごと突然姿を消した。またもや当たら

なかった爆弾は道に着弾し、衝撃で周囲のサボテン岩を破壊してしまった。

「あぶねぇ、これで怪我させたらイガラムに何言われるか分かったもんじゃねぇ

な」

カルーとビビを両脇に抱えながらアスラが建物の上から降りてくる。

「ち、邪魔をするな魔槍!」

「そう言っても、もう正式にお願いされたしさ、悪いがここで少し寝てもらう」

一人と一匹をおろし、槍を構える。

「分が悪いわねMr.5」

「ああ、だが俺たちもボスの命令で動いている。ここで逃げるわけにはいかねぇ

んだ」

「いい覚悟だ。来い」

「うおお! 全身爆発で貴様を肉片の残さず散らしてやる」

Mr.5が玉砕覚悟で特攻してきた。

「いいね。気に入った砲突き!」

「ぐあ!」

「Mr.5!」

「安心しろ威力は最低限にしておいた」

「くっ」

「そんな怖い顔すんな、今から仲間になるのに」

「は?」

「仲間だよ仲間、気に入った。初めはルフィの所に世話になろうと思ったけど気

が変わったわ、ついて行くだけにする(神の思い通りになるのが気に入らん)」

「あ、あなた何を言って」

ビビが驚いているようで何を言えばいいのか分からないと言った感じだった。

「何ってこいつらじゃ俺には勝てねぇから新しい就職先が必要だろ?」

「で、でもこいつらは犯罪組織の!」

「俺もある意味犯罪者だが?」

「あ、あなたは何がしたいんだか分からないわ! 父様から昔のこと色々話を聞

いたけどなにがしたいの!?」

「色々あんだよこっちだって、さて、どうするお前ら、ここで俺に従うか、後で

組織の人間に消されるか、二つに一つだ」

「ぐっ……」

「Mr.5、ここは従いましょう」

「な、何言ってんだミス・バレンタイン!」

「こいつは現在単騎最強と言われてる魔槍のアスラよ!? こいつ以上に今私た

ちの安全が確保できる場所があるの!?」

「それは……」

Mr.5は沈黙した。事実社内でもアスラは警戒の対象だった。しかしこちらが干渉

しなければ問題ないと考えていたのだ。

「………………分かった。従おう」

長い沈黙の後Mr.5は口を開きアスラに従うことを決めた。

「本当にどうかしてるわ、いつ裏切るか分からないのよ?」

「大丈夫、何とかなる」

「はぁ……」

「クエッ」

ビビは根拠のないアスラの発言にため息を漏らし、それに合わせるかのようにカ

ルーも鳴いた。

「そういえばどうして私が王女だと? あなたはその時いなかったはずじゃ」

「見聞色の覇気さ、人の心の声聞いたりできてな」

「……覇気?」

「人の潜在的力のことだ。気配とか気合とか威圧だったかな? 結構使えるのに容易じゃないんだがな」

「それで私たちの話を?」

「まぁそういうこと」

「……(そんな力があるのかしら)」

「なかったら心は読めないぞ」

「っ!」

「そろそろ、戻ろう、イガラムに報告しなきゃな」










ナミがいた場所に戻ると丁度ルフィとゾロの頭を殴っている時だった。

「おう、ナミ話はつけたか?」

「ええ、つけたわアラバスタまで送り届ければ十億ベリーで乗っ―てなんでさっ

きの敵が!?」

「あーこいつらは新しい仲間だ。お前らの船に厄介になるのはやめた」

「えー! せっかく航海が楽になると思ったのに」

「安心しろ航海するルートは同じだ。ただ、自分たちの揉め事は自分たちで解消

しろよ、まぁトレーニングぐらいなら手伝えるしな」

「んーじゃあ報酬も山分けね」

「別に気にしないけどな……まぁ、そういうことでルフィ、仲間と言う形ではな

いが一緒に行動しても構わないか?」

「いいぞ」

『軽っ!』

ルフィの即答に一同は驚く。

「はは、よろしく、こっから先の海は大変だぜ? 今のうちに鍛えておかないと

な、よければ俺が手伝うぜ?」

「そりゃいいな」

ゾロも嬉しそうな表情を浮かべる。

「おーおめぇ強そうだからな! よろしくなアスラ」

「おう、よろしく」




こうして奇妙な同盟のようなものが生まれた。

ビビが敵が七武海のクロコダイルだとうっかり口に出してしまい。ナミやMr.5ペ

アを唖然とさせた。

ナミが逃げようとしたが、アンラッキーズが似顔絵をかいてしまった為逃げられ

なくなった。



その後イガラム、Mr.9、ミス・マンデーが囮を買って出た。

ルフィがイガラムの変装にウケていたが、出港して数分後に三人と囮の人形を乗

せた船が爆破された。

当初ビビはMr.5が攻撃したとして彼を攻撃しようとしたが、

「やめろ」

アスラがビビの腕を掴んで止めた。

「こいつはやってない。別の誰かが攻撃したんだ」

アスラが証明して見せたが、ビビはどこか疑いの目を向けていた。

「追手が来てるかも! 急いで出航よ! ゾロ出航の準備をして、ルフィ寝てい

る二人を起こしてきて!」

ナミがすぐさま指示してルフィとゾロは動き出す。

「俺たちも準備するぞ」

「ああ」

「キャハハ、了解」

アスラは二人を連れて出航の準備に取り掛かる。

「ん? どこ行くんだ」

ふとMr.5が尋ねる。

「何ってあいつらの船に決まってんだろ? 俺のは一人用だし」

「それじゃ私たちの船でいいんじゃない?」

「んーそれでいいか、ルフィたちの船に近づけよう」

「分かった」

二人は船を取ってくると言い去って行った。

「さてさて、どうなることか」







<あとがき>

どうも八咫です。なんか酷い話になってしまいすいません。めちゃくちゃな話に

なってしまいました。駄文ここに極めりですね。


当初はルフィの仲間に入る予定でしたが、幽様のご指摘通りになりそうなのと木

村スカ様の意見の通りマイナスイメージも必要かなと思いまして軌道修正しまし

た。


しかしほぼ当初の予定通りです。もともとMr.5ペアはアスラと一緒に同行させる

つもりでした。


というのも八咫自身がこの二人を気に入っているから。というのが強いです。鍛

えれば強いんじゃね? とよく思っていました。


ちなみにルフィとアスラは仲間であって仲間ではありません。


ルフィが強くなったら正式に入ろうかなと考えている程度ですが、海軍などから

見れば魔槍が他の者と組んでいる。その人物は何者なんだと言う形で警戒される

と思います。だからルフィたちは強くならざるを得ないと言うわけです。


また、アスラはルフィたちのコーチ的なことは引き受けますが、戦闘(ドラムな

ど)には極力手伝いません。現段階で警戒するのはバロックワークスの刺客と海

軍です。その為、Mr.5ペア(名前は後で考えます)には強くなってもらいます。


どうしてもという場合のみ協力する形を取りたいと思います。


というかそうしないと新しく追加したスキルが意味ないものになりそうだったの

で、というのもあります。


また木村スカ様が言うフラグはハンコック、恩人。ロビン、顔見知り。ナミ、尊

敬。のフラグのつもりで書いています。しかしそう思わせることが出来なかった

こちらにミスがありますので謝罪いたします。申し訳ありませんでした。


話は変わりますが、小説アクセス数が八万近くまで行きました。ありがとうござ

います。これからもがんばっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。


では次回『古代が生きる島』で、失礼します。

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