小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『警戒』

ダイジェスト風です


ルフィとチョッパーは共に協力し合った為、絆が出来ていた。

そしてルフィの勧誘もあってチョッパーは海へ出ることを決断した。

その間にアスラは、

「悪いねドクトリーヌ、早く出なきゃならないんだ。これで勘弁してくれな

いか? あとさっき城の前で拾ったカギ、何かのカギだと思うんだが」

「……まぁいいさね、好きにしな、くたばりたきゃ勝手にくたばりな」

「はは、そうするよ」

そう言っているうちにチョッパーが海に行くと伝えに現れ、ドクトリーヌは

包丁を投げながら逃げるチョッパーを追う。

「さて、出る準備をしておくか……」

アスラはリモーネとドルトンに声をかけ、出港の準備に取り掛かった。

町で傷の治療をしているファーゴを引き取り、先に船へと戻った。

数分後ルフィたちが船へ戻って、出港した。

すると空に轟音が響き、見上げると、そこには桜が咲いていた。

それを見たチョッパーは号泣した。

ただただ泣くチョッパーを誰も笑いはしなかった。





海軍本部のとある一室。中将たちと大将の三人、そして元帥のセンゴクがそ

ろっていた。

「分かっていると思うが魔槍の件だ。ついにあいつが海賊を立ち上げたよう

だ。それに情報ではオニグモ中将が死亡、そしてドラム王国が奴のシマとさ

れたそうだ」

「まいったねこりゃ」

「お〜怖いね〜」

「未だ一味は少数だが、これから増えていくはずだ。奴がどういう基準で仲

間を作っているのかは分からんが、より一層の警戒は必要だ」

「ローグタウンじゃ、手痛いことになっていたからね」

「おつるさん、厳しいね」

「だが、事実じゃ、あやつは大人しくしていた。やつは自身の身を守ったに

すぎんからのぉ」

「ガープ! 貴様はどっちの味方なんだ!」

「だがのセンゴク、あいつにかかわるのは危険だと思うぞ」

「何?」

「バスターコールでコノミ諸島を攻撃した際やつと戦ったが、奴の恐ろしさ

は白ひげを超えておる。力は白ひげでも、奴が発するものは恐ろしいの一言

じゃったわい」

「ガープさん、それ以上は」

「ふん、こんな老いぼれの首でどうにかなることじゃないわい」

「……奴の一味は今後とも警戒が必要だな。それに奴らの進路はアラバスタ

となっている奇妙なことにな」

「アラバスタ? 今問題が起きている?」

「あそこには七武海の……」

場がすこし騒ぎ始めた。

「なんにせよ魔槍のアスラ、フィオナ海賊団は警戒対象とする。そして現在

共に行動している麦わらのルフィとその一味も警戒対象とする」



ドラム王国を出てから二日後、ニュースクーが運んできた新聞に賞金が付い

た者が一緒についてくる場合がある。



「うおー! 懸賞金が上がってるぞー! 五千万かー!」

「ああ、海軍から余計に警戒される……」

喜ぶルフィとは対照的に嘆くナミ。ゾロやサンジは自分に懸賞金が掛かって

いないことに不満があるようだが。

「それにしてもアスラはまた上がったのね……」

「すげぇーな、俺もがんばるぞー!」

「頑張らなくてもいいわよ!」



魔槍のアスラ

懸賞金七億三千万ベリー

DEADorALIVE


「おい、アスラ、あの実は食わないのか?」

「ああ」

「もったいないわね、いっそ売っちゃう? 一億ぐらいにはなるでしょ」

「持っておいても損はないだろ」

アスラたちはルフィたちの後方で稽古をしながら進んでいる。

「なぜ、食わないのだ?」

「そりゃ、ドルトン、この船全員が能力者になっちまったら、万が一海に落

ちた場合誰が助けるんだ?」

「なるほど」

納得したドルトンは再びトレーニングを始めた。

彼は現在動物系を最大限に使いこなさるように生命期間を習得しようとして

いた。

アスラも手探りでの指導だったが、チョッパーのバイオフィードバックに似

ているという言葉に閃いて、この二日間で若干ではあるが成長した。

ちなみにチョッパーも同じように鍛えている。

さらに三日後、

前方を進むルフィたちの船から妙に騒ぐため見に行ったら、

「オカマが釣れたー!」

などと騒いでいた。

聞くと、食料がなく(前日にアスラが潜って数日分の食糧をルフィたちに渡

してある)釣りをしているとオカマが連れたと言う。

その後意気投合したルフィとオカマは騒ぎまくったが、迎えがやって来たよ

うでオカマは涙を流して去って行った。

そしてそこでビビがオカマがバロックワークスの人間だと気が付く。

ファーゴたちにも確認を取り、本人であることが証明された。

マネマネの実の能力者でその能力に対する対策としてゾロが提案したのが×

のマークを書いた上に包帯を巻くと言う二段構えの策を考えた。

ルフィをはじめ、アスラたち四人も左腕にマークを書き、包帯を巻いた。

そして一行はナノハナに上陸する。

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