小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『別行動』




「アー……アー……」

「ほらルフィ、砂漠に適合しろ」

「無理言うなよ……」

「やかましい」

「ぎゃあああ!」

現在アスラたちは砂漠を歩いている最中である。

アスラがトレーニングの一環として砂漠の気温に適応することを課題とし手

出した。

新世界に数年とはいえ居た経験のあるアスラにとっては大したことではなか

った。が、

他の者はそうはいかないため、急ぎながらも体を慣らせていった。

「これからどんな気候があるか分からないんだ。この程度でへばっていたら

海賊王にはなれねぇぞ」

「そうはいってもよ〜こいつは厳しいぜ」

「文句を言うなウソップ、罰として剃でこの辺りを十周して来い」

「殺す気か!!」

「さっさとやれ」

「ちくしょー!!」

「トレーニングになるとキビいしいんだなアスラって」

最近入ったばかりのチョッパーはアスラの変貌ぶりに驚いていた。

その後ラクダを助け、ナミが乗ろうとしたが、アスラが許さず、むしろ厳し

くなり全員で砂漠を走る羽目になった。

「ここがユバか、しかし、人が見当たらねぇな」

夜になり、冷えてきたところで目的地ユバに到着した。

しかし、到着して間もなく、

「砂嵐!!」

「まずい、みんな建物の物陰に隠れて!!」

ビビの指示でみなが隠れる中アスラは月歩で砂嵐へと突き進んだ。

「アスラさん!?」

「何してんだ!?」

「迷惑な奴だ」

アスラはここにはいない男に対してつぶやく。

「軍神五兵――閃槍・天破!」

砂嵐の根本に着いたアスラは上へ向かって槍を投擲した。

槍はひるむことなく進み、嵐を打ち破った。

「ふぅー、もう少し改良しないとな」

アスラはそう言ってみんなの下に帰って行った。

「びっくりさせるなー!!」

「ぶへ!」

帰ってきてそうそうビビに殴られた。

「おお、すごいぞビビ覇気を使ってなかったから油断してたけど良いパンチ

だったぞ」

「そうじゃなくて! 何をしているの! 心配させないで!」

「いや、悪い、新しい技を試したくて」

それを聞いたアスラの仲間は、

「それで砂嵐を破るのかよ……」

「キャハハ、とんでもないわね」

「私もその高みまで行きたいものだな」

三者三様の表情を浮かべる。するとそこへ、

「ビビちゃんかい?」

痩せ細った老人が現れた。

「えっ?」

「私だよ、少しやせてしまったがね」

「!? トトおじさん?」



その後反乱軍が拠点を変えたことを知ったアスラたちは、

「俺が行こう。一人で全力で走れば何とかなる」

「私も行く!」

「……クロコダイルの拠点はどこだっけ?」

「この町のさきにあるレインベースだけど」

「なら……少し策がある。酷いもんだが」

アスラの話を聞いた全員は頷き(一部理解しているか分からないが)アスラ

は一人カトレアへと向かった。



軍神五兵で強化し、複合技剃刀で空を駆けたアスラは夜通し移動を続けた。

その結果翌朝には到着し、反乱軍の本拠地へと向かった。

「コーザってのはどこにいる?」

「誰だお前は!」

「アスラだ。ビビに依頼されてなお前たちを止めに来た」

「ビビ? 今ビビと言ったか?」

部屋の奥からサングラスをかけた男が現れた。

「お前がコーザか?」

「ああ、そうだ。それより、止めるってのはどういうことだ」

「この戦争の黒幕を伝えに来た」

「何?」

「この戦争は仕組まれていた。クロコダイルの手によってな」

「なんだと!?」

驚愕の表情が周囲に伝染していく。

「クロコダイルはお前たちの国を守りたいと言う気持ちを利用してるんだよ

ああ、それとビビからの手紙だ」

手紙を渡しコーザはそれを読む。

「こんなことがっ!!」

「そこに書いてある通り敵には変装の達人が居る。国王になって化けること

も出来る」

「じゃあ、まさか……」

「まぁ、いろいろできるよな、それにビビから聞いたが国王宛てにダンスパ

ウダーが運ばれたそうだが、おかしいと思わなかったか?」

「なに?」

「そんな簡単な方法で輸送する意味がないだろ? もっと厳重に運ぶのが普

通だろ。あたかも見せつけるようにミスをする以外はな」

「っ!!」

「そんな」

「俺たちは一体……」

「だが、これじゃクロコダイルはシラを切る可能性がある。だから協力して

ほしい」

「……どんなことだ」

「それは「コーザさん!!」おいおい……」

「どうした!」

「ナノハナに国王が……」

「何っ!」

「落ち着け、それは偽物だ今教えたばかりだろ、とはいえいい機会だこれを

利用しておこう。コーザ、ナノハナに向かおう。話の続きはそっちでする」

「分かった」



コーザは馬で、アスラは剃刀で移動しナノハナへと到着した。

そこでは国王コブラが兵に命令している姿があった。

「完璧な変装だな」

「まぁそうじゃなきゃあの仕事はできねぇよ、さてと」

アスラはコブラへと近づく。

「一日と少しぶりだなオカマ野郎」

「誰のことを言っている」

「貴様! 国王に対して無礼だぞ!」

「やかましい」

掴みかかってきた兵士を殴り飛ばす。

「貴様!」

「いい加減そのものまねをやめろ。あっている以上、分かり切ってんだよ」

「ば〜れちゃ〜しょうがないわねぇ」

コブラは左手で自分の頬を触る。顔はMr.2・ボン・クレーへと変わった。

「またあったわねぇー! がっはっはっは!」

「さて、とっととおかえり願おうか」

「じょ〜だんじゃないわよ! ここで邪魔されるわけにはいかないのよ、そ

れに時間だわね」

「あん? あっ船か」

港を見ると船が激突している所だった。

「ちっ、まぁしょうがねぇかあっちをどうにかしないと」

アスラはボン・クレーを放置し、船へと向かった。

「火を消せばいいんだろ、軍神五兵――渦風」

槍を回転させ砂嵐の時ほどとは言えないがそれなりの風を発生させ、火を打

ち消した。

「間を置かないと軍神五兵はきつくなるからな〜そういえばMr.1ペアも逃

がしちまったな。ダブルフィンガーは面白いから仲間にしたいんだよな〜軽

い料理ならできそうだし」

「おい!」

「ん? コーザか、どうした?」

「頼む! クロコダイルを倒すために力を貸してくれ!」

「まぁだからここにいるんだがな、ああ、そうそうさっきの話だが……その

前に邪魔者を消しておこうか」

「何?」

「反乱軍と国王軍に少しづつだがクロコダイルに通じている奴らが居る」

「!!?」

「まずはそいつらを消してから話そう」

アスラは天眼を使って、バロックワークスの社員を全員潰したのち、コーザ

に話をした。

「分かった。お前の二時間後にアルバーナに向かおう」

「よろしく、軍神五兵――剃刀」

話を終えたアスラは再び剃刀を使って今度はアルバーナへと向かった。


<あとがき>

どうも八咫です。

頑張ってここまでは書こうと思い時間はかかりましたが連続投稿です。

アスラの策については次回で明かせたらな〜と思っています。

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