小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『巡りあわせ その2』






「くらえ!」

黒ひげは黒い煙を発した後手から先ほどのようにガレキを撃って来る。

空中にいたアスラはそれを回避するためにさらに上空へと上がるが、そこへ銃弾が飛

んでくる。

「ふん」

覇気を使っていた為狙撃してくる男の行動は読めていた。

さらに他の三人、一人は死にそうだが、銃を持って攻撃を始めた。

「……」

アスラは無言で銃弾をかわし続ける。

「ちっ、当たらねぇかさすがに覇気を覚えてるみてぇだな」

「まぁな、それで? こっちから攻撃していいのか?」

「ゼハハハ! いいぜ、来い!」

「んじゃ御言葉に甘えて、軍神五兵――剃刀」

空中から超スピードでティーチたちに迫る。

「一点必殺――声無」

それがティーチの耳に入った時にはすでに死にかけていた男―ドクQは喉を突かれて

死んでいた。

「ド、ドク!」

そう叫ぶティーチだが、次の瞬間にはアスラは消え、背後で声がする。

「天射」

振り返ればバージェスが槍先刺されて上にあげられて死んでおり、それを見たラフィ

ットが自身の飛行能力で強襲するが、次の瞬間にはバージェスを投げられ、視界を遮

られてから、

「背滅」

その言葉を聞いて絶命した。

「なっ、なんだってんだ! おめぇそれで能力者じゃねぇだと、化け物か!?」

「失礼な奴だ、ちゃんと人の姿してんだろうが、能力者のお前に言われたかねぇ」

そうこう話しているうちに狙撃手オーガ―がアスラへ向かって撃つ。

「……そういえば、うちには狙撃手がいないな……」

「何をごちゃごちゃと言ってやがる!」

地上にいるアスラを好機とふんだティーチは地面に黒い物体をはわせてアスラを拘束

した。

「ゼハハハ! 捕まえたぜこれで終わりだ!」

「……ティーチ、お前の力が闇なら俺はなんだと思う?」

「あぁ?」

「俺は死槍と呼ばれその後魔槍なんて呼ばれてるが、この槍は実は結構神秘の物なん

だ。なのに世間は危険扱いしやがるし、嫌になるよな」

「何が言いたい!」

「だから次に懸賞金が上がったら呼ばれてみたいなって呼び名があるんだ」

「あぁ?」

「魔神てな」

「っ!!」

ティーチは不思議と戦慄した。

(やばい、逃げないとまずい!)

だが、逃げられなかった。足が動かなかったからだ。

「んで? そろそろ死ぬ覚悟はできたか?」

「ま、待て! 分かった。俺の負けだ。あんたの部下になる! 遠慮なくこき使って

くれ」

「嫌だ」

「なっ!?」

「お前、野心がありすぎんだよ、だからサッチを殺したんだろ?」

「なんでそれを!」

「(原作知識とは言えん)エースに会ったからな、事情は聞いた。そして俺も数年と

はいえあの船にいた人間だ。落とし前をつける許可は貰ってる。そして何よりティー

チ、俺は前が嫌いだ」

アスラは槍を構える。いつの間にか闇の中から抜け出していた。

「ま、待て!」

「待たない。閃槍・幻空」

投擲する瞬間をティーチとオーガ―は見ていたが、次の瞬間投げ終わっていた。

代わりにティーチの心臓付近に穴が開き、背後に槍の突き刺さる音が聞こえた。

「がふっ!」

「あばよ、ティーチ」

ティーチはそのまま後ろへと倒れて行った。体からは大量の血を流れる。

「せ、船長……」

「あとはお前だな」

槍を拾って戻ってきたアスラがオーガ―の下へやって来る。

「くっ!」

銃を構えるオーガ―。

「やめとけ、やるだけ無駄だ」

「……」

それを聞いてオーガ―は銃を下す。

「殺せ、これも運命だろう」

「……殺さないでと懇願しないのか?」

「やめておこう、やるだけ無駄だ。これも日頃の行いがなすことだろう」

「……気にいった。俺と来い」

「何?」

「俺と来いって言ってんだ。こんなところで腐る気はないだろ? なら俺と何か面白

いことをしようぜ? まだなんも考えてないけど、今は仲間集めかな〜」

「私が裏切ると言うことを考えないのか?」

「その時はその時だ」

「これも巡りあわせということか……」

「そうだな」

「良いだろう。ヴァン・オーガ―だ。この腕を船長に捧げよう」

「アスラだ。改めてよろしく」

二人は握手を交わす。

「アスラさーん!!」

そこへビビたちが走ってやって来る。

「何かあったの? すごい音が聞こえたけど?」

「いやいや、なんでもないただちょっとな」

「あそこに倒れている人たちはアスラさんが?」

ビビはティーチたちを指さす。

「まぁ攻撃してきたから対処したまでだ。それより紹介しよう。オーガ―だ。今仲間

にした」

「よろしく頼む」

「ええ、よろしく」

「アスラ、麦わらたちは反対側の海岸へ向かったらしいぞ」

「ありがとファーゴ、んじゃとりあえず俺たちもそっちへ行こうか」

アスラは新たなる仲間オーガ―を連れて船へと向かう。




「魔槍のアスラ……あいつを潰せば一気に俺の名も上がるな」

「ベラミー、最高のショーを見せてくれ!」



<あとがき>

どうも八咫です。

黒ひげが散りました。そしてオーガ―が仲間入りです。

そして明日で八咫の執筆一か月になります。早いですねー。


レイフォン様の疑問は自分も思う所があります。どうやるんでしょうね?

塗るとか?


そして今後のカルーの活躍にご期待ください。

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