小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『かませとフラミンゴ』




オーガ―を迎えたアスラたちは反対の海岸にいるというルフィたちに会いに行こうと

船を出していた。

「さて、新しくオーガ―という狙撃手が仲間になったが、当然オーガ―にもトレーニ

ングは積んでもらうぜ?」

「承知している」

そんなこんなでハリボテの城を見ながらアスラたちはルフィたちを発見した。

「お――――い! アスラ――! 空行こう!」

『は?』

「クエ?」

船を近づけるとそれに気が付いたルフィが声を上げて叫んだ。それに対してアスラた

ちは何を言っているのかできずそろいもそろって同じことを口にした。

錨を下ろし、ルフィの話を聞くことに。そこでアスラは空島編かと自覚した。

「まぁその空に実在するのかどうかは別として、どうやってそこに行くんだ?」

アスラは尋ねると猿顔のマシラが説明した。

「そりゃ、ここからノップアップストリームで行くんだ」

「けど、すぐそこで起きる訳じゃないんだろ? どうやってその場に行くんだ?」

「あっ!! しまった! オヤッサン!」

「ああ、俺も忘れてたぜ、お前ら今から森に行ってサウスバードを捕まえてこい」

『サウスバード?』

「この森にいる南を向き続ける鳥だ。いいから捕まえてこい。明日までに捕まえてこ

ないと空にはいけねぇ!」

「よし、行くぞ!」

ルフィは網を持って一人で特攻してしまった。

「あのバカは!」

ナミ、ウソップ、サンジと続き森へと入った。

準備を整えゾロ、チョッパー、ロビンが続く。

アスラたちはクリケットたちに挨拶し、森へ入ることに。

「生き物が多いな、どれがその鳥か分からねぇ」

覇気を使って森の中を探すが見当たらない。

「別行動をするか?」

ファーゴの提案に、

「んー少し不安だが、確率を上げるか」

結果、アスラ、リモーネ、ポーラ、オーガ―とビビ、ファーゴ、ドルトン、カルーの

二組に分かれて行動することになった。




「ん? オヤッサン! また海賊船が近づいてくるぜ?」

「今日は騒がしいな」

クリケットは煙草を消して船を見る。

すると一人の男が船から跳躍して来た。

「魔槍はいるか?」

「あいつなら今森にいる」

「そうか……なら暇つぶしでもさせてもらおうか」



「サウスバードだけは撃ち殺すなよオーガ―」

「死ぬのも巡り合わせだろう」

「んなことねよ、お前が撃たなきゃいいだろうが」

「キャハハ、でもそうしたらオーガ―のトレーニングにならないわよ?」

「そうね、最悪そうするしかないんじゃない?」

「意外と冷たいんだな」

アスラ率いるメンバーは襲撃してくる動物たちを蹴散らしながら進む。大抵はオーガ

―のトレーニングのためオーガ―に対処させている。

「しかし、どういう声で鳴くんだろうな」

アスラがふと疑問を持った。

「特徴があるとは言っていたけどね」

ポーラがキセルを拭きながら答える。すると

「ジョ〜〜〜〜」

『あーこれか』

すぐに分かった。




「クエ―――!!」

一方のビビたちは襲ってくる虫たちをカルーがあしらっていた。霧カルガモとなった

カルーは覇気を使う相手じゃなければ基本は負けない。

アスラのシゴキでコントロールの仕方を習得したカルーはメキメキと力をつけて、現

在では体を完璧に霧状化することができ、そこから固形へと変えるまで上達した。

「なんだかカルー強くなったわね」

「うむ、うかうかしていられないな」

「……意外と俺との相性がいいかもな」

ファーゴがカルーの様子を見ながらつぶやく。

「? どうかしたのファーゴさん」

「いや、もしかしたら新しい技ができるかもしれん。カルー、少し協力してくれ」

「クエ?」

「新しい技を考えようと思ってな、少し協力してくれ」

「クエ!」

羽で敬礼の形を取るカルーとファーゴは大量の虫たちを見る。

「行くぞ」

「クエ!」

数秒後辺りに爆発が轟いた。




結果、ロビンの能力で捕まったサウスバードを連れてクリケットの家へ帰ろうと森を

抜けると、やたら騒がしい。

「なんだ?」

「……まずいな、急いだ方がいい」

アスラは覇気で様子を伺い何が起きているのかを知ると急いで森を抜けた。

そこにはクリケットを始めマシラ、ショウジョウがボロボロになって倒れていた。

さらにはメリー号と奪った海軍の軍艦がボロボロにされていた。

「おい!! 何してんだ!」

ルフィは怒号を上げた。

「お? なんださっきの雑魚じゃねぇか」

「お前、何してんだ?」

ルフィは静かに問うた。

「お前に用があったわけじゃねぇ、魔槍に用があって来たんだよ」

「俺?(かませのベラミーが何の用だ?)」

「てめぇの首を取れば一気に俺の名は世界に広がる! さぁ俺と戦え!」

「やだよ、雑魚の相手なんてしてられるか、ルフィ、やるよ数秒で片付けてくれ、お

前らはその周りの雑魚を片付けてくれ」

「おう」

手を鳴らし、ベラミーへ歩いていく。

ビビたちはアスラの指示のもとベラミーの手下たちを相手にする。

「はっはっはっ! 俺の相手がこいつ? 舐めてんのか魔槍、おいサーキース、そっ

ちの緑頭も処理しておけ」

「任せろ、おら覚悟しろ!」

サーキースはゾロへと剣を振り向く。

ベラミーは足をバネにしてルフィへと特攻する。

「……おそい」

ゾロは雪走りを抜刀し、サーキースを切る。

それと同じタイミングでルフィもベラミーを地面へとめり込ませていた。

ベラミーの仲間たちは唖然としていた。誰一人として声を発さなかった。





「まぁ、こんなもんだろ……ところで何の用だ? ドフラミンゴ」

「フッフッフッ、お前と少しビジネスの話がしたくてな」

アスラの背後に派手な格好をした男、ドフラミンゴが立っていた。

「……失せろ、お前と話すことなどない」

「そう邪険に扱うなよ」

ドフラミンゴは手をふっとあげる。するとビビは自分の手で自分の首を絞め始めた。

「な、がっ……」

「ドフラミンゴ、二秒だけやる、今すぐ解除しろ、さもなければ殺す」

「フッフッフッ怖いこ「二秒だと言っただろ、死ね」ぐっ!」

アスラの槍がドフラミンゴの胸を刺す。

「ぐっ、やるじゃねぇか」

しかし、寸前で回避したようで浅いようだった」

「警告はしたぞ」

「フッフッフッ、ぐっ、さすが白ひげに並ぶ世界最悪の海賊だな」

「なんて迷惑な名前だよ」

「残念だ……魔槍…………交渉は決裂だ」

「最初から決裂してたよ」

アスラはドフラミンゴに向かって走り出す。

そこへドフラミンゴを庇うかのように大柄の男が現れた。

「邪魔だ」

男を槍の一刺しで殺し、ドフラミンゴに攻撃を仕掛ける。

「刺し穿つ死棘の槍」

ドフラミンゴが膝をつく、口からは血を吐きだしている。

「じゃあな、俺の仲間の為に死んでくれ」

槍でドフラミンゴの頭を小突く。後ろへゆっくりと倒れるドフラミンゴを見たあとそ

の場から離れ、ビビの様子を伺おうとしたが、周囲からドフラミンゴの部下たちが強

襲してきた。

「はぁ、疲れてんのに、軍神五兵――薙ぎ死風」

横に槍を一閃すると強い強風が吹き荒れた。離れて位置にある木が倒れるほどの風を

部下たちは受け切られた。酷い物だと、内臓まで飛び出している。

「さて、船でも荒らしますかね」

そう言ってアスラはビビの心配をしたのち、ベラミーの船をあさった。

「おっ? こいつら悪魔の実持ってたんだな、なんで食わなかったんだろ? まぁい

いや貰っておこう」

船で見つけた悪魔の実と少量の金と食料を頂いた後、船を修理し、空島へ行くための

工事を行った。



<あとがき>

どうも八咫です。

やっちまった第二弾。フラミンゴさんが脱落です。

原作に従っていますが、後半の原作には全く従う気がない展開が来そうです。

一応頂上決戦風のことはします。全然違いますが。

次回からは空島編です。今後ともよろしくお願いします。

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