短編 番外編『アスラは考える』
「うーん」
「どうかしたの? アスラさん」
ビビが一人考え事をしているアスラに近よる。
船が完成し、今は全員で酒を飲んで騒いでいる。サウスバードは檻の中で騒いでいる
「いやな、そろそろ魔槍って呼ばれるのにも飽きてな」
「え?」
「だから次はもっとすごいよばれ方をされたいなと」
「えーと」
「どうすればいいかなーと」
「……槍以外を使うようにするとか」
「うーん、なんかそれだと掲げた旗を裏切る気が」
「そうね……今まで以上にすごいことをするとか?」
「すごいこと?」
「うん、例えば、人の想像していることの範疇を超えるとか」
「うーん…………あ、なるほど」
「分かった?」
「ああ、なんか閃いた。ちょっと練習してくる」
アスラは槍を持って外へ出て行った。
「私も行くわ」
ビビも一緒に外へと出た。
その後ビビが見たのは「あれは能力者より化け物だったわ」と言う代物だった。
しかし、アスラは
「うーん、まだまだ改良しなきゃな。満足出来たら使うとしよう」
と言っていた。