『空島』
マシラとショウジョウの指示により現在渦の中へと進んでいる。
覇気を使っているとナミやウソップの叫び声が聞こえる。
アスラたちの船は手すりに掴まる者、仁王立ちするもの、そもそも船に足をつけてい
ない者など多種多様だった。
「おー、すげぇな。楽しみだね〜」
呑気なアスラは巨大な渦を見て陽気だった。
「なんでそんなに元気なの――！！」
というビビの叫びは流す。
すると突然渦が消え、メリー号とアスラの船の二隻がぽつんと置かれた。
「おっ、来るか？」
『えっ？』
「よし、元気よく行こう！」
アスラがそう言った途端海面が押しあがり、二隻の船は空へ打ち上げられる。
側面を滑るように上がるが少しずつ失速していく。
「マストを広げろ！ 後ろから押し上げる風に乗って飛ぶぞ！」
『了解！』
アスラの指示でオーガ―以外の者は月歩で移動する。
カルーは怯えて動かない。
マストを広げると無事船は風に乗った。
「さぁ、待望の空島だ！」
アスラたちとルフィたちは雲の中へと入っていった。
窒息しそうなほど厚い雲を突き抜けるとそこには神秘的な空間があった。
「おお、すごいな」
他の仲間たちも感動しているのか声が出ていない。
「そうだ。ここは空気が薄いから早く慣れろよ。てか、よく考えたらいいトレーニン
グになるな」
『うわ……』
アスラがそう言うと全員嫌な顔になった。
「よしルフィたちの方へ行こう」
少しずつ漕いでルフィたちの元へ向かう。
ウソップが潜ったらしく、はしゃいでいた。直後ルフィが腕を伸ばし、ロビンが能力
を使って引っ張り上げた。
しかし、ついでと言わんばかりに巨大なタコが現れた。
『ぎゃあああああああ！！』
ナミとチョッパーが大声で叫ぶ中、ゾロとドルトンはタコの足を切った。
が、風船が割れたような音とともに足が破裂した。
ロビンの浮力が少ない為進化したと言う説に納得していると、
「大変だ――！！」
チョッパーが突然叫びだした。
何を言っているのか分からないぐらい取り乱していると、雲を駆ける牛の面をつけた
男が現れた。
「排除する」
「ポーラ」
「了解」
アスラの指示で跳躍した敵に対してポーラも同じく跳躍する。
一回の跳躍で船の真上にやって来た敵はポーラが空中を移動していることに驚くが、
近づいてくるポーラに蹴りを放つ。
「残念」
左からやって来る蹴りに対しポーラは左手を出して棘にして刺す。
「ちっ！！」
敵は一度雲へと着地し、距離を取って持っているバズーカで攻撃しようと構える。
「待て〜い！！」
そこへ大きな鳥に乗った騎士が現れた。
騎士は持っていたランスで男を攻撃する。男は盾で防ぐが、雲の中に消えた。
「誰だあんた」
「ウ〜〜ム、我輩、空の騎士」
ひげを生やした騎士はそう答えた。
空の騎士ことガンフォールに教わりホイッスルを貰い、この上に行く方法を尋ねた。
その後楽しみながら進んでいくと、門があった。
「ここが入口か」
天国の門と書いてあるその門へと近づくと、一人の老婆が写真を撮りながら現れた。
「観光かい？ それとも……戦争かい？」
などと尋ね次には一人十億エクストル払えと言った。
現在のアスラなら払えたが、それではつまらなかったため、払わなかった。
「全員で十五人だね？」
『おう』
アスラとルフィが答えると、船の下に謎の生き物が現れた。
「白海名物、特急エビ」
そう言ったのを最後に二隻は通常の何倍もの速さで進んでいった。
そしてたどり着いた。空島へと。
船を停泊させて、全員降りた。
ルフィたちがはしゃいでいる間アスラたちはアスラが老婆の声を覇気を使って読み取
った内容を話した。
「なんでそれをルフィさんたちに話さないの？」
「そっちの方が楽しそうだから」
『うわっ』
数人が意地悪い顔をするアスラにドン引きした。
そこへコニスという娘と雲ギツネのスー、そしてコニスの父パガヤと出会った。
パガヤが乗っていたウェイバーの説明を受けてルフィが運転してみる。が、まったく
だめで海に落ちてしまった。
しかし、ナミはすぐに乗りこなし、ルフィはその様子を見てひねくれていた。
空の料理をご馳走すると言ったパガヤだったが、さすがに人数が多い為、アスラが潜
って捕ることになった。食べられる物をレクチャーされ、アスラは雲の海へと潜る。
だが、すでにアスラの思いがけない形で物語は進む。