小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『ひどい事するわ』







「大昔の文字ね」

「すごい所ね、とても大昔に作られたとは思えないわ」

ロビンとビビは都市シャンディアの名残ある遺跡と思われる場所へやって来ていた。

「……もしかしたら何か得られるかも」

「? どうかしたのロビンさん」

「なんでもないわ、少し奥へ行きましょ」

「うん」

二人が遺跡群の奥へと進んでいくと、

「ほっほーう! 見つけたぞ!」

「ほっほーう! 覚悟するんだな!」

体の丸い二人組が手を組んで回りながらロビンとビビに語りかけてくる。

「……」

「えっと……誰かしら」

「ほっほーう! 俺はホトリ」

「そして俺はコトリ」

『このスカイピアの副神兵長なのだ! ほっほーう!』

ホトリとコトリはロビンとビビに襲い掛かる。

「喰らえ! 斬撃貝!」

「くっ」

隙をつかれたビビは回避するが、後ろに会った遺跡をホトリが破壊してしまった。

「何をするの!」

それを見たロビンが怒気を込めた口調で言う。

「この遺跡がどれだけ貴重なのか分からないの!?」

「ほっほーう! そんなこと知ったこっちゃない!」

「ほっほーう! こんな石で造られた物なんて、インパクト!」

コトリは近くにあった遺跡を衝撃貝で破壊した。

「くっ、ここから離れるわよ」

「分かった!」

二人は遺跡から離れる為に駆けだした。

「ほっほーう! 逃がすと思うか?」

「ほっほーう! お前たちはここで死ぬんだからな!」

ホトリとコトリはその後を追撃する。



遺跡から離れ、巨木が生い茂る場所までやって来るとホトリとコトリは腕を組んで回

り始める。

『どっちがホトリでどっちがコトリでしょう』

十分に回った後一人がビビへ襲い掛かる。

ビビはナイフを取り出し、構えるが、

「ほれ」

出してきたのは悪臭のするガスだった。

「うっ!」

「ほっほーう! 俺はコトリでした!」

「そして、喰らえフレイム!」

その裏からホトリが火を出し、ガスへと引火させた。

爆音が響く。だが、

「危なかったわね」

「ありがとう」

ビビは無事だった。体からは異様に手が現れている。ロビンが彼女を救出していたの

だった。

「そろそろ、反撃しましょうか」

「ええ、相手の動きは覚えられたロビンさん?」

「問題ないわ」

「なら行きましょう」

ロビンは腕を交差し、ビビは改めてナイフを構える。

「ほっほーう! 面白いことをいうな」

「ほっほーう! ならばもう一度受けるがいい!」

再びホトリとコトリは腕を組んで回る。

「六輪咲き」

ロビンが片方に六本の腕を生やす。

「なっ、なんだ!」

「コ、コトリ!」

「そう、そっちがコトリね」

ビビが剃を使って近づいていた。

「はっ!」

「遅い! ダガーアクション――六連斬」

近距離からホトリに対して切り裂く。

「ぐあああ!」

「ホトリ! おのれ!」

コトリは体を無理矢理動かして衝撃貝でビビに攻撃しようとするが、

「スラップ」

ロビンの手がビンタを打つ。

「ぶべ!」

二人は倒れるが、そこを容赦なくロビンが手を使って起こす。

「貴方たちが壊したのは無価の大宝……歴史は常に繰り返すけど、人は過去へは戻れ

ない。貴方たちには分からないのね」

「歴史を知るということは今を知ること、貴方たちの行いはいいとは言えないわ」

ロビンとビビから辛辣な言葉を受けたホトリとコトリは、

「も、もうしない、だから、許してくれ」

「ダメよ」

「俺たちの……負けでいいから」

「ダメね」

二人は許さない姿勢を保つが、

「ならば」

「死ね!」

ガスのたまったフレーバーダイヤルを放出し、フレイムダイヤルで引火させようと考

えた二人だが、

ホトリはロビンの能力で両腕を反対側に曲げられ、コトリは万が一の為にとアスラが

渡していた銃でダイヤルをつけている腕を撃った。

『ぎゃああああ!』

「案外酷いことをするのね」

「敵に情けをかけるなってアスラさんが」

「そう、なら決めましょう。百花繚乱・大飛燕草」

ホトリとコトリを掴んで転がし、木の上まで運ぶ。

「ええ、月歩」

運ばれる二人を追うようにビビも空中を飛ぶ。

「や、やめろぉぉぉ!」

「許してくれぇぇぇ!」

二人は高い位置に運ばれたのち空中に放り投げられる。

そこへビビが現れ、二人の頭を下向きにする。

両手両足をロビンが拘束し、そのまま落下かと思いきや、ビビが片方を捕まえる。

「普通に落ちたんじゃ面白くないでしょ」

縦に回転し勢いをつけながら落下させる。

先に落下したホトリはロビンに「クラッチ」を受けてすでに地面に叩きつけられてい

た。

そこへ勢いのついたコトリを地面に叩きつける。

「バトルアクション・ロールハンマー」

「ぼばべ!」

ホトリとコトリは動くことはなかった。

『ひどい事するわ』

二人は同じことを言っていた。

ビビは二人から貝を奪い、遺跡調査を開始した。



「麦わらの男……貴様がルフィか」

「ん? なんだおめぇ」


<あとがき>

どうも八咫です。

今回は三つ子のうちの残り二人と、ロビン&ビビです。ちょっと微妙かもしれません

がこんな感じです。

次回はオームとエネルを書いていこうかなと思っています。

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