番外短編『カリファの能力』
ロケットマンに乗っている間アスラたちは思い思いのことをしていたが、その中でも
カリファはまじめだった。彼女はアスラから渡された悪魔の実を食べ、まだ能力を確
認していなかった為、試そうとしていた。万が一に備えてアスラとリモーネが周囲に
影響が出ないよう壁になる。
「行きます！」
カリファは力を入れる。しかし何も起きない。
「何も起きないか、リモーネ、カリファに触れて見ろ」
「了解」
「カリファその状態でもう一度だ」
「はい……はっ！」
「うっ」
力を出したと思いきやリモーネは倒れてしまった。
「リモーネさん！」
「……」
「寝てる？」
「ふむ、カリファの能力は触れた者を眠らせる。睡眠人間と言ったところかな？」
冷静に分析するアスラは次にエネルの棒を渡す。
「物から伝達するかを試してみようか」
「はい」
「ルフィ、手伝ってくれ」
「いいぞ」
ルフィがカリファの正面に立つ。
カリファは棒をルフィに当てる。するとルフィは情けない声を出して倒れた。
「武器からも伝達は出来るか、応用性は高いかもな」
「あの、放っておいていいのでしょうか？」
「うん？ 時間が経てば起きるんじゃないか？ それよりも色々考えておけよ」
「了解です」
数分後リモーネとルフィは目を覚ました。
さらに試したところ、力の強弱で眠らせる時間が変化するようだった。
理解できたところでカリファはエニエスロビーに着くまでトレーニングをしていた。
＜あとがき＞
実の名前 スヤスヤの実……触れた者を眠らせることが出来る。物からの伝達も可能
アニメだったかゲームに似たような実がありましたがそれとは違うと思っていただけ
ればと思います。