小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『激突』







アスラとカリファは素早く移動を行い拘束されている仲間とフランキーを発見した。

「みんないるな、よかった」

「アスラさん、ごめんなさい……捕まったせいで大変なことに」

ビビが謝罪をしてくるが、アスラは頭を撫でて笑う。

「気にするな。どうせ俺たちの悪名は広がってるんだ。これもその一つにしか過ぎな

いよ。それより、ルフィたちの援護をしないとな」

「しかし、カギがなければ」

「問題ない」

カリファの疑問を解消するようにベルトにつけていた鉄球を取り出す。

「この回転を利用して外す」

二つの鉄球を回転させ手枷を削る。

「すごい……」

カリファは目の前で行われていることに驚き思わずつぶやく。

「新しい仲間ね」

手枷を外されたポーラがカリファに近づく。

「はい。カリファと言います」

「そんな硬くならなくていいわ。ポーラよ、よろしく」

「よろしく」

握手を交わすとその他の仲間たちも近づき、名前を交わしていく。

「さて、そろそろ行こうか」

アスラは持ってきた武器を返すが、ドルトンの斧だけない。

「おそらくどこかに収納されたと考えるべきでしょうな。まぁここは素手で行くしか

ありませんな」

「まぁ武装色の覇気を鍛えると思えばいいだろ。んじゃ、散会しろ。全CP9を撃破し

ろ。場合によっちゃ殺すことをためらうな喧嘩を売ったのは向こうからだからな」

『了解』

「ああ、カポーティは悪いんだが、先にためらいの橋に向かってほしい」

「ためらいの橋?」

「この塔の裏にある正義の門へと向かう船が用意されているはずです」

カリファがアスラの言葉を捕捉する。

「それをお前は確保しろ」

「分かった」

「あと悪いんだがオーガ―は屋上に向かってくれ、場合によっては狙撃が必要だ」

「了解した」

「んじゃ、生きてまた冒険しようぜ」

『おう!!』

「クエ!!」

フィオナ海賊団十二名が動き出す。





「ロビ――――ン!!」

「ロ――――ビ――――――ンちゅわ―――ん!!」

ルフィとサンジは司法の塔の部屋を一つ一つ探していた。

「くそ、いねぇ」

「俺の愛がロビンちゃんに届いてないのか……」

「どこだロビーン!!」

「待てルフィ、よく考えろ、ロビンちゃんを正義の門に送るってことは船が必要って

ことだ」

「そうだな」

「だが、ここの周りは穴が開いてる。てことは移動するには――」

『地下から移動!』

二人は塔を下って行く。





「シャウ!! また会ったな」

「ええ、あなたとは決着をつけたかったからちょうどいいわ」

通路でビビが出会ったのはウォーターセブンで一度戦ったネロだった。

「生意気な女っしょ」

「あなた以外にも倒したい相手がいるからここはすぐに終わらせるわ」

「上等だ!! シャウ!!」

ビビVSネロ




「う〜カギがどこかに落ちてないかしら」

「あ、待たれい海賊〜おいらァクマドリ! ここで会ったが百年目、あ、尋常に勝〜

負!」

髪の長い錫杖を持った男がナミの前に現れた。

「くっ、こんなところで負けられないのよ!」

「あら、ずいぶん勇ましくなったわね」

「あっ、ミス――」

「今はポーラよ」

「あ、ポ、ポーラ! どうしてここに」

「アスラから支持を貰ったのCP9全滅ってね」

「そ、そう……」

「フフフ、今は味方よ、安心して」

ナミ&ポーラVSクマドリ





「くそ、山ザル相手にコーラを全部使っちまったからな、早いところコーラを探さな

いと」

フランキーはウォーターセブンで一度すべてのコーラを消費して闘っていた為、今は

冷蔵庫を探している途中であった。

「チャパパパ、見つけたぞ」

「ん? てめぇはさっきの」

「俺の名前はフクロウ、チャパパ、剃の達人だ」

「邪魔だ。俺は今忙しいんだ」

「チャパパ、そういう訳にもいかないな」

「うごっ!?」

フクロウのスピードについていけず殴り飛ばされた。

「チャパパ、お前からはまだ設計図を聞きだしていないか殺しはしない」

「上等だ。ブッ飛ばしてやる」

「鼻空想砲」

「チャパ!!」

回避に遅れたフクロウは爆発に巻き込まれ吹き飛んだ。

「俺たちも混ぜてもらおうか」

「んんん!! んーんん」

「ゲダツ、下唇、あと白目向いてるぞ」

「はっ!」うっかり!

「おめぇら……」

「ちょうどいい、手伝ってやろう」

「はっ、礼はしないぞ」

「いらん、俺たちは船長命令で来ているだけだ」

「ゲダツ、腕組みをしたいなら腕をがっちり組め、それじゃスカスカして意味わから

んぞ」

「はっ!」うっかり!

「チャパパ、爆死と剛拳か、まとめて始末してやる。チャパパ」

フランキー&ファーゴ、ゲダツVSフクロウ






「来たか……」

「ここにいたのか」

「気を付けてください。ブルーノはドアドアの実の能力者、空間にドアを作って移動

することが出来ます」

「ふむ、厄介だな」

「カリファ、本当に裏切ったようだな」

「ええ、残念ですが現実ですブルーノ」

「なら消すまでだ」

「残念だが、倒されるのはお前だ」

「闘牛とカリファが相手か良いだろう」

ドルトン&カリファVSブルーノ





「いたわね」

「ああいたな」

「でも寝てるわよ」

「たぬき寝入りだ。近づいてきた敵を一気に殺す気だろう」

「便利ね心網って」

「アスラも使っているだろ」

「そうだけどさ、はぁ私も覇気を使えるようになりたいわ」

「今は愚痴を言っている暇はないぞ」

「分かってるわ」

リモーネとエネルはたぬき寝入りをしている男へと近づく。そして、

「エル・トール!」

雷を落とした。

「剃!」

男はその攻撃を躱し、二人から距離をとる。

「ギャハハ、ばれちまったか、俺ぁCP9のジャブラだてめぇらを始末するぜ」

ジャブラは体を変化させ、狼の姿へと変わった。

「狼男ね……動物系の肉食は凶暴だってアスラが言ってたわ」

「倒せば関係ない」

「キャハハ、そうね」

「言ってくれるじゃねぇか」

リモーネ&エネルVSジャブラ






「早速剣を抜いているとはな、血に飢えておるのか?」

「ああ、その様だ」

ゾロは刀を二本鞘から抜く。

その背後ではアスラが立っていた。

「おい、ゾロ、あんまり怪我を負わせるなよ」

「あ? なんでだ?」

「そいつを仲間にしたいからだ」

「はぁ?」

「俺の船さー船大工がいないからさ」

「面白い事を言うの、殺し屋のワシを仲間にすると」

「ああ、面白い奴は仲間にするのが俺の信条だ。まぁ今回はゾロが勝たなきゃいけな

いって言う変則つきだがな」

「おい!?」

「ほう、面白い、ワシがロロノアに負けると?」

「ああ負ける」

「ふっ面白い、行くぞ!」

「くそ、覚えてろよアスラ」

「ははは、俺は少し塔を探検してるから」

「待て――――!!」

ゾロVSカク






「クエ〜」

カルーは単独で動いており、張り切っていた。

しかし、誰一人見つけられず、少し元気を失っていた。

「クエ?」

ふと外が騒ぎ出したのが気がかりとなったカルーは、外を覗き込んだ。

「クエ!?」

そこには司法の塔と本島を結ぶ橋を下ろされ、大勢の海兵たちがやって来る光景だっ

た。

「クエ!」

霧となったカルーは司法の扉の前に移動する。そこで海兵たちに立ちふさがった。

「こいつは!?」

「フィオナ海賊団のペットじゃないか?」

「能力を持ったカルガモがペットのもんかよ」

「クエ――!!」

蹴りをいれたカルーは暴れまわる。

「こいつできるぞ!」

「カルー!!」

そこへチョッパーが駆けつける。

「外が騒がしいと思ったら、すごいことになってるな。みんなが中で頑張ってるんだ

俺たちも頑張ろう」

「クエ!!」

カルー&チョッパーVS海兵およそ百人(T−ボーンなどを含む)






「さて、何か良い物はないかなー」

司法の塔内を荒らしまわっていると、広い部屋にたどり着いた。

「何かありそうな気がするな〜」

部屋をひっくり返すような勢いで探し回ると、

「おっ、悪魔の実じゃん、あれこれ本当はカリファが食う奴だった物か? マンガ見

た形と違うな……別の実か? さすがに俺が原作かき乱したから影響がでたのか?」

考えるが答えが見つからないアスラはとりあえず箱ごと持っていく。

「まぁ頂いていくとしようかね」

アスラ やさがし中

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