小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『元カフェの店主は敵であった航海士と共に獅子もどきと相対する』






「スティッキー・フレイル!」

「鉄塊!」

ポーラとナミは階は違えど通路でクマドリと戦闘を行っている。こちらはビビのよう

に圧倒的とはいえず、生命帰還と呼ばれる方法を使い髪の毛まで武器として使ってく

るため隙が作れずにいた。

「剃――はっ!」

「鉄塊!!」

勢いをつけたトゲの拳も硬くした体には通用しなかった。

「硬くなる体技やっかいね、早いところ――」

「ポーラ! 準備が出来たわ!」

「ナイスタイミングね。タイミングを合わせて!!」

「うん!」

ナミの準備と言う言葉に笑みをこぼしたポーラは剃を使って一気にクマドリに近づき

攻撃する。しかし相手も剃を使って回避する。

「指銃Q!」

錫杖からの高速突きがポーラを襲う。それに対してポーラは迎え撃った。

「はっ!!」

素早く自身の右腕の筋肉を盛り上げる。

「スティッキーナックル!!」

鈍い音が鳴る。

「よよよい! こりゃ〜驚いたぁ〜海賊にぃ生命帰還を使う奴がいるたぁ〜見直した

ぜ〜」

「まだ完全じゃないけれどね。私たちフィオナ海賊団にしてみれば必須取得なのよ」

右腕を抑えて片膝をつくポーラ。流石に成功しなかったようで顔はしかめている。

「あっ、こりゃぁ、参ったぜ〜早ぇところ始末しなきゃならねぇな!!」

「それよりあなた、私とだけ勝負していない?」

「ああ? そりゃ……はっ!!」

「ダーククラウドテンポ、これであんたの周辺には雷を放電したがってる雲がいっぱ

いね」

突如として現れたナミにクマドリは驚く。

「てめぇ! 能力者かぁ!?」

「航海士よ、そして」

クマドリの周囲にある雲から電気が放出されようとしていた。逃げようにも天井や後

方は囲まれており、正面に逃げるしかないのだが、そこはポーラが立ち上がり道を防

いでいた。

「ならば! 鉄塊・剛!!」

「ライトニングボルト・テンポ!!」

頭上から雷、そしてナミの持つクリマタクトへ向けて雲から電気が放出された。

「ぐあああああああ!!」

「さすがアスラね、鉄塊は肉体を硬くするが火とか雷に耐性があるわけじゃない。見

事に正解だったわ」

ポーラは自身の船長のすごさを改めて噛みしめていると、黒こげになったクマドリが

立ち上がり、髪の毛を使って二人を締め上げる。

「おおおおのれええええ! 貴様らだけでももも! 始末してやるうううう!」

「くっ! まずい」

「完全に虚を突かれたわね、けど、スティッキーヘッジホッグ!!」

体中からトゲを出したポーラは髪の毛を破り、体を丸める。そしてクマドリにぶつか

り、胴体部分で何度も回転する。

「うわあああああ!!」

クマドリから離れたポーラはナミの近くへと着地する。

「今の衝撃でさっきあなたが言っていたカギが壊れなきゃいいけど」

「あっ大丈夫、さっき一回捕まった時にとっておいたの」

「あらあら」

舌を出して茶目っ気ある表情をするナミにポーラは呆れ半分の顔をしてキセルを加え

る。

ポーラ&ナミVSクマドリ

勝者 ポーラ&ナミ


「それにしても強くなったわね。アラバスタのあなたが懐かしいわ」

「私だって、仲間のためですもの、強くなるわ。今じゃあなたには勝てそうにないけ

ど」

「フフフ、こっちじゃ毎日トレーニングは欠かせないのよ、さっきやった生命帰還も

早く習得しないとね」

「うわっ、どんどん化け物集団になって行くわね」

「褒め言葉ね」



<あとがき>

案は浮かんでいた為すぐに書けました。八咫です。

今回も電撃がかなめになっています。電気って強いですよね〜。

もう一人雷使いがいますが、次回は別の人で行きたいと思います。

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