『爆弾男はうっかりな奴と変態な男と共におしゃべり梟を叩き潰す』
「チャパパ！ 鉄塊玉！！」
「うおっ！！」
『紙絵』
フクロウの全身を回転させた体当たりをファーゴとゲダツは余裕を見せて避ける。フ
ランキーは慌てた様子で交わしている。
「くそっ、コーラさえあれば……」
「ん？ なんでコーラが必要なんだ？」
「俺様のパワーの源なんだよ！」
「そうか、なら行け」
「なっ！？ いいのか？」
「それまでに俺たちが倒しちまう可能性はあるがな」
「んじゃ、任せたぞ！！」
「チャパパ！ 逃がさないぞ！ 剃」
『お前もな』
フクロウが剃でフランキーに接近するが、その直後、同じく剃で近づいたファーゴと
ゲダツが殴り、壁に叩きつけた。
「チャパ！？」
「行け」
「んん！」
「ゲダツ下唇」
「はっ！」うっかり！
「任せたぞ！」
フランキーは通路の先にある冷蔵庫へと走り出す。
「チャパパ、お前たちを先に倒すのが先みたいだな」
「そういうことだ。鼻空想砲」
「剃！」
「聞こえている」
「チャパ！？ なぜ俺の避ける方向が！！」
「ジェット――」
「紙絵・軟泥」
「パンチ！！ む？」
「チャパパ、惜しかったな、指銃の速度で放つ獣厳！！」
「ぬう！！」
フクロウのパンチを回避するには間に合わないと判断したゲダツは腕でガードした。
その結果壁に叩きつけられるという形になった。
「ゲダツ！！ ちっ、足爆！」
「鉄塊！」
「ちっ」
「チャパパ、さすがに爆弾の衝撃は抑えずらいな、だが、鉄塊玉」
「ぐうっ！」
「このまま殺してやる」
「甘めぇ、クラッシュ！」
「チャパ！？」
全身を爆発させ勢いを殺す。
「ならば獣――」
「ジェット――」
「はっ！？」
「――パンチ！」
「チャパー！！」
ゲダツの拳で今度はフクロウが壁にめり込んだ。
「無事か？」
「ああ、助かった」
「仲間だからな。ん？ どこへ行った？」
「白目向いてるぞ」
「はっ！」うっかり！
「スゥゥゥゥゥパァァァ――！！」
通路の先でフランキーの声が聞こえた。
「何をしているんだあいつは」
「チャ、チャパパ……海賊が、舐めやがって！！！ 鉄塊玉！！」
「同じことを繰り返すだけだ。ジェット――」
「紙絵」
フクロウは回転を止め、ゲダツの前で紙絵を使った。
「むっ！ 紙絵」
「獣厳！ ちっまた躱されてしまった。貴様ァさっきからなぜ俺の攻撃を」
「修行を達成した者のみが使える心網、貴様の考えなどお見通しだ」
「待て待て！！ フランキー様を忘れるな！」
「ちっ、帰ってきやがったか」
「あからさまな舌打ちをすんじゃねぇ！ シメは俺が貰うぜ」
「あとからやって来て何を言ってやがる」
「チャパパ、お前たち、カギが欲しいんだろ？ や、やるからもう見逃してくれ！」
フクロウの精神はもうまいっているようで弱弱しくカギを差し出す。
「カギ？ ニコ・ロビンの手錠のカギか！？」
フランキーははっとして近づく。
「むっ、躱せ！」
「え？」
「獣厳！！」
「ぐっ！？」
フランキーはフクロウに殴り飛ばされてしまった。
「引っかけか、だが、結局のところ、どっちでもよかったがな」
ファーゴはフクロウを掴みあげる。
「ぐっ……獣厳！」
「紙絵」
「なっ、俺を持ったまま紙絵が使えるのか！？」
「トレーニングの成果だ。ブレス・ボム！」
「がはっ！」
「ゲダツ！」
ファーゴは持っていたフクロウをゲダツに向かって投げる。
「ジェット・パンチ！！」
叩きつけるように殴り、床に沈める。
「ジャ……パ」
「ん〜！ 止めは俺だ！」
吹き飛ばされたフランキーが戻ってきて、フクロウへ右腕を突き出す。
「アルティメットハンマー！！」
衝撃で下の階まで送ってしまったが、カギはちゃっかり回収していたので面倒なこと
にはならなかった。
ファーゴ＆ゲダツ、フランキーＶＳフクロウ
勝者 ファーゴ＆ゲダツ、フランキー
「そういえば良く平気だったな」
「ああ？ 俺はサイボーグだぜ？」
「空島では聞かない言葉だな」
「あんなへなちょこパンチで俺が負けるかよ」
「そうかい、なら次行くぞ」
ファーゴはそう言って白目をむいてしまっているゲダツを注意しながら次のＣＰ９を
探す。
＜あとがき＞
どうも八咫です。
ちょっと長めですがファーゴたちの話です。
対処可能な力がない為ちょっと苦戦した話となっています。まぁ爆弾が全力を出せば
いとも簡単なんでしょうが。
次回はドルトン辺りを考えています。