小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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小話『クマになった』






「そうだ。オーガ―、これ渡しておく」

アスラは司法の塔で取った悪魔の実をオーガ―に渡す。ファーゴたちから見ればまた

悪魔の実を手に入れたか程度なので驚きはしない。

「しかし、これは私には不要だ。ゲダツ、お前に譲ろう」

オーガ―はすっぱり断り、悪魔の実をゲダツへと渡す。

「いいのかオーガ―、少なからず実力は上がるぞ?」

ファーゴが尋ねるが、

「私はこれだけでいい」

銃を持ち答える。

「ゲダ――ってもう食べてるし」

見るとゲダツはすでに悪魔の実を食べており、吐きそうな顔をしていた。

「ゲダツ、吐きたいなら口を開かなきゃダメだぞ」

そうアスラが指摘すると、

「はっ!」うっかり!

とうっかりしていたようで、すぐさま口を開いて吐いていた。

「これでゲダツも能力者か、次の手配書は上がってるかもな」

「少したったらどんな能力か見ておくか」


数分後


宴も静まりアスラたちは海岸に集まっていた。

「んじゃゲダツやってみろ」

「うむ、ふん!」

するとゲダツの肌から毛が生える。

「動物系か」

「……これは、クマでしょうか?」

カリファが眼鏡を上にあげながら疑問を上げる。

「多分な、頭のせいで分からなくなってるが」

ゲダツの妙な髪形のせいで頭部はよく分からないものになっている。

「だが、クマじゃろうな」

「動物園みたいだな、牛にゾウにキリン、そしてクマ」

「ふむ、面白いな」

ドルトンは嬉しそうだった。

「ファンクフリードはどうなんだ?」

「私になついてくれたみたい」

「覇王色を出す主じゃしょうがないだろうな」

アスラはぼそっとつぶやく。


色々試した結果、クマクマの実モデルグリズリーだと判明した。

「ジェットダイヤルは使えそうか?」

「問題はない」

「クマの力にジェットダイヤルの速度か、なかなかだな」

皆も感心していた。

「あとは生命帰還が使えれば完璧か」

「じゃ、ここからはもっと厳しいトレーニングを積まないとな、あっそうだ。お前ら

カリファとカクから六式教えてもらえ、覚えて損はないから」

「そうですね、これからの戦闘において攻撃の幅は広げた方がいいでしょう」

「同感じゃな。オーガ―も狙撃だけじゃ近寄られた場合対処が難しいじゃろ覚えるこ

とを進めるわい」

「うし、マクシムが完成するまでトレーニングの方向は固まったな」


ルフィたちの新たな船、サウザントサニー号が完成し、ルフィたちは先に出発した。

その間、アスラたちは一日で体を壊さない程度に濃いトレーニングを積んだ。

一日遅れで出航したアスラたちはシャボンディ諸島を目指す。

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