小説『神のミスでONE PIECEに転生させられた男』
作者:八咫()

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『侍』



新マクシムの解説


デッキのある階を一階とする。

上に三階、地下に六階も存在する。巨大な空中船。

地下五階と六階は動力と食料保管庫(一階から直通できるようになっている)となっ

ている。

地下四階からは個室となっており、スイートレベルの部屋となっている。まだ空き部

屋がいくつかある為、仲間を迎えることは可能。

また無駄にある金を保管する金庫もある。

上の階は二つはトレーニング室と展望台+風呂などのスペースなどとなっている。

一階に食堂が存在する。

エネルギーはエネルの雷となっているが、普通に海の上でも可能になっているため、

万が一が起きても大丈夫である。




新しいマクシムでの航海二日目の夜。

昼間に喜ばしいことにまたもや悪魔の実を拾い、大はしゃぎしていた。

「船長、島が見える」

「あ? この辺に島なんてないぞ?」

夜明けが近づいた頃に、当番をしていたオーガ―から知らされた。

「間違いない。どうやら戦闘が起きているようだが……」

「まぁ行ってみるか、みんなを起こそう」


その後、全員が起きたところで目の前へと近づいた島の確認を行っていると、

「どうやら戦闘をしているのは麦わらのようだ」

「ルフィさんが? こんなところで?」

「理由は分からないが、行ってみるか、エネル降下してくれ」

「了解だ」

マクシムを着水させた後、全員月歩を使い移動する。

そこには巨大な男がルフィと対峙していた。

「だれだあれ?」

「七武海のゲッコーモリアですね」

疑問にさっと答えたカリファは眼鏡を上げている。

「まぁいいか、どうやらルフィが勝つみたいだし」

近くに降りたアスラたちは観戦することにした。

「おおおお! ゴムゴムの……JETバズーカ!!」

「おおおおっ! 麦わらぁぁぁぁ!!」

「決着か……ん? こいつは……」

アスラは覇気を使って周囲を見ていた。そして一人の人物を見つけた。

「少し、用ができた何かあったらルフィたちをサポートしてやれ」

そう伝えたアスラは移動を開始した。

「よお」

「……魔槍か」

そこにいたのは七武海バーソロミューくまだった。

「こんなところで何をしている」

「そりゃ俺のセリフだ。何しにここにいるんだ」

「お前には関係のないことだ」

「……まぁ大方七武海の穴が埋まらないから現在の七武海全員を集めようって感じか

な?」

「……お見通しか」

「当たってんのかよ……」

「しかし、モリアが敗北した今、少し問題があるな」

「だろうな、また七武海を失うと均衡が破れるしな」

「原因の一つはお前だがな」

くまはでんでんむしを取り出す。

「がちゃ、私だ……」

「モリアが敗北した」

くまは男と会話を始めた。

「厄介な状況だな。これ以上七武海を失う訳にはいかん。世界政府としては麦わらの

一味を排除してもらいたいところだが」

「不可能だ」

「何?」

「俺の横に魔槍がいる」

「ちっ……ならば貴様を失う訳にはいかん。戻れ」

「了解した」

でんでんむしを切り、くまは立ち上がる。

「じゃあな」

「……」

くまは答えることなく去って行った。


アスラは恒例のやさがしを始める。

ガレキをどかしながら進むと、一つの遺体を見つける。

「……リューマか…………そうだ。昼間の」

アスラは閃いたようにマクシムへと戻り、保管庫から悪魔の実を持ってきた。

「よっ!」

口を開かせ、無理矢理悪魔の実を押し込む。

「ふん!」

そして強制的に噛ませる。

「どうなる?」

しばし待つ。

「あっいたいたアスラさん、何をしているの?」

アスラを探しに来たビビたちが集まる。

「強そうな遺体があったから悪魔の実を食わせた」

『は?』

あまりの仰天に悲鳴すら上がらなかった。

「お、お言葉ですが、アスラさんそれはその実が動物系でなければ意味がないかと」

「まあな」

「も、もったいね……」

全員呆れ半分だったが、突然死体が起き上がった。

『きゃあああああああ!!』

突然のことに女性陣は悲鳴を上げた。

「お、俺は…………」

「成功だな」

「誰だ。それにここは……」

「まぁ落ち着け、順を追って説明するから」

アスラは目が覚めた死体ことリューマにゆっくりと説明した。

説明していると、肌などが復元されていき、人間に戻り始めている。

「俺は……蘇ったというのか」

「まぁな悪いとは思ってるよ? けどどうしても仲間にしたくてな」

「……しかし、刀がない以上俺は戦えない」

「安心しろ、俺の船に誰も使わないいい刀がある」

「業物か?」

「十二工の一本」

「……」

リューマは絶句した。

「だから仲間になれリューマ、またいっちょ暴れて見ないか?」

「……いいだろう。お前のその生き様でも見届けよう」

死体から蘇ったリューマは仲間になったが、ファーゴたちはなぜ蘇ったのか疑問のま

まだった。

「ふむ、おそらくこれだろう」

リューマは体を分散させた。それはコウモリの形をしていた。

「吸血鬼か……なるほど、死体からなるのが吸血鬼だという迷信があるんだ。こうな

ってもおかしくはないな」


その後ゾロが驚いており、刀を返そうとしたが、死体とは言え負けたのならば受け取

れないとし、リューマは刀をそのままゾロに譲った。

「ルフィ、俺たちは先に行く。シャボンディ諸島で待ってる」

「おう!!」

一行は先行して進むことにした。

「んじゃ、新たな仲間、リューマに乾杯!!」

『乾杯!!』

食堂でささやかながら祝いを上げた。

一行は海賊たちが集う島、シャボンディ諸島へと舵を取る。

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