〜現在〜
「おい!!ジジイ!!今はどういう状況だ!!後方支援に来るはずの部隊はどうした!?」
俺は焦っていた、…こんな話を知っているだろうか、城を攻め落とすにはその城の兵力の10倍の兵力が必要だという話を。
今、俺たちはその状態にあるしかも兵力の差は目にも明らかだ、相手は最新のレーダーを使っていた、そうなるともちろん使ってくる兵器も最新のものだった、この状況で焦らずにいれる人間がいるはずがない。
”ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ”
「クソ!!あの機銃どんだけ連射してんだよ!!」
「おい!糞ガキ!!あの機銃のあるトコのできるだけ正確な座標分かるか!?」
ジジイの意味の分からない質問に首を傾げながらも俺は手元にあったタブレット型の計測器に表示された数字を言った。
「座標!?ちょっと待て!!…X座標が1.2!!、Y座標が3.4だ!!」
「よし!!…………ガキ!!伏せろ!!」
ジジイが叫んだ数秒後、俺たちの頭の上を爆風が掠めていった。
「!?」
驚いた俺は急いで機銃の方角を確認した、するとそこには一面の焦げた黒色があった。