「夢であって欲しい。
嗚呼、なんてことだ。
私としたことが鬼教師を怒らせてしまうなど、
言語道断。
私は、深い溜息をついた。
相手にとっては、いらつく仕草だとは、思うが今の私には、
関係ない。
という、わけにもいかないものだ。
現実というものは目を逸らしたくなるくらい残酷だ。」
「おーい、坂本ッ!全部聞こえてるぞッ!?
居眠りするなんてな、けしからん!」
教師の倉もっちゃんは、私の机をバンバン叩く。
叩いても絶対自分が損するのに。
てか、手から顔まで真っ赤だし。
不覚にも、口が緩んでしまった。
「おい、何を笑っているんだッ!?」
バレた。ま...所詮そんなもんだろう。人生なんて。
でも、私は、現実から目をそむける。
「倉もっちゃんの頭がテカテカしてて........................」
「まだ、はげてねぇよッッ!?」
わたしがボケると倉もっちゃんは、ちゃんとツッコミを返してくれる。
いい人だ。実に。
周りは、笑う人も居れば、
私のことを冷めた目で見てくる奴も居る。
例えば、
小倉 友梨香とか.........。
小学校時代から、一緒だが...
あまり記憶がない。
だから、気にしない。