このままでは本当にまずい。
もうトモさんの顔は目の前だ。
こういうとき……こういうときは!
少しくらい自分に被害があっても仕方がない。
あとでトモさんが怒ってもガマンしよう。
もう迷っているヒマはなかった。
ハルカはギュッと目を閉じた。
どうか命中しますように。
そして……
思いっきりトモさんの顔に向かって頭突きをした。