小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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その後もトモさんとのやり取りは続いた。

何回か告白されたが、本気ではないと自分を落ち着かせ、すべてスルーした。

告白されてスルーして、普通の会話に戻す。

そんなメールのやり取りが何日か続いた。

そして……。

「またヒマだぁ……。」

まったく大学という場所は気まぐれだ。

ある日は午前中で終わるのに、ある日は終電まで残る。

もう少し平均的にしてくれればいいのに。

そんなことを願う、午後放課の今日。

ロッカーに向かいながらトモさんへメールを打つ。

[午後放課☆ここで勉強とか、若い人間のすることではありませんよねw]

内心期待していた。

いつメールがきてもいいように、マナーはバイブが鳴るようにして、スマホを手に握っていた。

[今から来い。○時の乗れるか?]

周りに変な目で見られたくないが、思わず顔がほころぶ。

邪魔にならないように廊下の端っこに行き

[大丈夫です。今から出れば十分間に合います。]

とすばやく返信した。

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