小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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一方、こちらは駅の中。

待ち合わせに遅れないように少し早めにでてきたトモさん。

こんな真昼間は学生の送迎の車もなく、駅はシンとしていた。

何もすることもなかった。

ケータイも今日は珍しく鳴らない。

「もう来るな。」

向こうから電車の音がする。

あいつは今日も緊張しているのか。

今回も迫ったら頭突きをくらうのだろうか。

というか、アレ女からくらうとか初めてだったんですけど。

今日は慎重にいくか。

そんなことを考えていたら、電車は次の駅へ向かって出発した。

そして、この前聞いた足音が近づいてきた。

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