家の中は前回と何も変わっていない。
急な階段を苦労して上り、トモさんの部屋へ入った。
この前と同じ辺りにちょこんと座り、部屋を観察する。
するとトモさんが手招きをした。
きよえさんかな?と思って辺りを見回す。
「きよえじゃなくて、お前だよ。」
「え?あたし?」
不思議に思いながら、安全そうな範囲でトモさんに近づく。
するとトモさんが迫ってきた。
「ちょっと!また頭突きしますよ!?」
トモさんの息が顔にあたる。
もう今度はなんなの。
ハグはされていないが、近くにいると体温は感じる。
その体温を感じながら、ハルカの顔は赤くなる。
「お前じっとしてろよ。」
そう言ってトモさんはハルカの首に何かをつけた。
金属のような感触が首にある。
「よし。似合ってるよ。」
そう言ってトモさんは微笑みながら鏡を見せた。
首元にはハートのネックレスが光っていた。