小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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家の中は前回と何も変わっていない。

急な階段を苦労して上り、トモさんの部屋へ入った。

この前と同じ辺りにちょこんと座り、部屋を観察する。

するとトモさんが手招きをした。

きよえさんかな?と思って辺りを見回す。

「きよえじゃなくて、お前だよ。」

「え?あたし?」

不思議に思いながら、安全そうな範囲でトモさんに近づく。

するとトモさんが迫ってきた。

「ちょっと!また頭突きしますよ!?」

トモさんの息が顔にあたる。

もう今度はなんなの。

ハグはされていないが、近くにいると体温は感じる。

その体温を感じながら、ハルカの顔は赤くなる。

「お前じっとしてろよ。」

そう言ってトモさんはハルカの首に何かをつけた。

金属のような感触が首にある。

「よし。似合ってるよ。」

そう言ってトモさんは微笑みながら鏡を見せた。

首元にはハートのネックレスが光っていた。

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