きょとんとした顔でハルカは鏡を覗いていた。
嬉しさより、急な出来事で頭がついていかない。
「……へ?あのこれは一体?」
するとトモさんはケータイを取り出し、作業を始めた。
そしてハルカのケータイが鳴る。
[別にお前のためじゃなくて、たまたまあったから。似合いそうだと思って。]
トモさんは、本当にかなりの口下手なようだ。
メールの内容を見て、ハルカは固まった。
これは本当に嬉しいんですけど……。
湧き出す感情を抑えつつ、ハルカはこう言った。
「ありがとうございます!本当に嬉しいです。」
好きな人からもらえるものは何だって……嬉しいんです。
これは言わないことにした。
「お前ニヤけすぎだろ。」
そう言って、トモさんはハルカの頬を軽く引っ張る。
「いてて。だって嬉しいんだもん。」
そう言うと、トモさんはハルカの頭を撫でた。