「そうか、そんなにオレからのプレゼントが嬉しいのか。」
今度はトモさんがニヤニヤしている。
しかも、何かをたくらんでいるようなニヤニヤだ。
「あ、う嬉しいですけど。」
思わず後ずさりする。
しかし、その後ずさりはトモさんによって止められた。
ハルカの腰の辺りに手を当てて、下がれないようにする。
「あの、やめて?」
ハルカの訴えは効果がないようだ。
そのまま背中と頭に手を回す。
あぁ、まただ。
またトモさんの腕の中にいた。
「そんな嬉しい顔されたら……お前可愛いな。」
「だから可愛くないです、離してください。」
そう言われて、強く抱きしめられた。
ここまで密着していたら、頭突きもできない。
ハルカもトモさんの背中に腕を回し、そっと力を入れた。