小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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「ふっもう同じ手には乗らない!」

ハルカの頭はトモさんの手で押さえられていた。

どうやら前回が本当に痛かったようだ。

「ちぇい!まだまだです!」

キッとトモさんを睨む。

どうする?

今は座っているため、足を出すことは不可能だ。

ならば……と右手を上げる。



そのとき、ふと昔を思い出した。

元彼とドライブをしたあの日。

「なぁ、眠くなってきたから、ちょっとビンタして目覚ませてくれないか?」

「え?うん、いいよー。」

バチン!

「ちょ!それ本気で叩いただろ!?」

「え!?全然本気出してないよ!」

ハルカのビンタは力を入れなくても痛いらしかった。





ハルカの右手、目指すポイントはトモさんのほっぺた。

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