昔のこともあるため、少しは手加減した。
バッチーーーーン!
手加減はしたが、とてもいい音が部屋に響く。
「えと、ちょっと加減足りなかったかも。」
苦笑いでトモさんの顔を伺う。
ほっぺたは少し赤くなっていた。
「ちょっとじゃないだろ!いってぇー…。」
頬をさすりながら、そう叫ぶ。
そして、
「いった!?」
ハルカのおでこにデコピンをした。
「仕返し。」
ムスっとした顔でそうつぶやいた。
いてて、とハルカはおでこを、トモさんは頬をそれぞれさする。
「あのさ、これはマジな話なんだけど。
やっぱりオレお前のこと好きなんだ。
付き合ってくれないか?」