急にまじめな顔をするから。
じっとハルカの目を見つめてくる。
ハルカはその目から、逃れることができなかった。
……あたしだって、嫌いではないんだよ。むしろ。
本音を抑えながら、こう言った。
「で、でも。メールはたくさんしていたけど!
会って二回目ですよ?こんな簡単に決めたら後で後悔します。」
「たしかにサイトで知り合って、二回しか会ってないなら警戒するよな。
でも本気なんだよ。わかってほしい。」
あぁ、その顔は反則だ。
どんどん引き込まれていく。
少しでも気を緩めると本音が出てきそうだった。
「お願いっ!これ以上近づかないで。触れないで。
……好きって言わないで。」
手でトモさんを制しながら必死に訴える。
しかし、トモさんは訴えを退けた。