小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

「おじゃましまーす。」

と家の中に入る。

テレビの音がするため、今日も誰かいるようだ。

いつも誰がいるのだろうか。

ハルカにとって素朴な疑問だった。

そんなとき、トモさんがジィーとハルカを見つめていた。

どうやら早く上に行くぞという合図らしい。

ハルカはパタパタと階段を上った。

「疲れたぁ。あっ、きよえさんこんにちわー。」

今日のきよえさんはネズミのおもちゃで遊んでいるところだった。

「それお気に入り?楽しそうだねー。」

うふふ、とハルカの顔がほころんだ。

するとトモさんがこう言った。

「ほら早くこっち来いよ。彼氏がきよえさんに嫉妬するぞ。」

「はいはーい。自分の飼い猫に嫉妬しないでください。」

そう答えてトモさんのもとへ行った。

-43-
Copyright ©どくたけ All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える