「おじゃましまーす。」
と家の中に入る。
テレビの音がするため、今日も誰かいるようだ。
いつも誰がいるのだろうか。
ハルカにとって素朴な疑問だった。
そんなとき、トモさんがジィーとハルカを見つめていた。
どうやら早く上に行くぞという合図らしい。
ハルカはパタパタと階段を上った。
「疲れたぁ。あっ、きよえさんこんにちわー。」
今日のきよえさんはネズミのおもちゃで遊んでいるところだった。
「それお気に入り?楽しそうだねー。」
うふふ、とハルカの顔がほころんだ。
するとトモさんがこう言った。
「ほら早くこっち来いよ。彼氏がきよえさんに嫉妬するぞ。」
「はいはーい。自分の飼い猫に嫉妬しないでください。」
そう答えてトモさんのもとへ行った。