小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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「これ見て、何したいかわからないのか?」

ニヤニヤしながら、トモさんはハルカに近寄っていく。

そしてハルカの右手をつかんだ。

「ちょっ!離してください!」

ハルカは右手をぶんぶんと振った。

するとトモさんは少し悲しそうな顔でこう言う。

「……嬉しくないのか?イヤなのか?」

あぁ、もうなんでこんな顔するかな。

反則すぎます……。

「別にイヤじゃないけど。恥ずかしいし、まだ早いし!」

ハルカの声は少し震えている。

「イヤじゃないなら抵抗するなよ。」

そう言って、トモさんはハルカの薬指のサイズを調べた。

その様子をただ見るしかできないハルカだった。

「このくらいかな……。後で楽しみにしておけよ。」

「……うるさい、バカ。」

そう言って、ハルカはそっぽを向いた。

そしてその視線の先にきよえさんがいたため、ハルカはきよえさんをなでた。

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