小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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「照れているのか、かわいいな。」

トモさんの顔はまだニヤニヤしている。

「別に違います〜。」

ハルカの顔は赤く、少し笑みを浮かべていた。

……やばい、嬉しくてあたしもニヤけちゃう。

ハルカは自分の頬をつねった。

そして表情が見られないように、髪で顔を隠す。

そんなハルカの様子を見て、トモさんは何かを思ったようだ。

ススーっとハルカの横に近づいてくる。

「なんですか?」

やっとニヤけ顔から直った普通の顔で、ハルカはトモさんを見つめた。

少しガンを飛ばしながら。

「別に。」

そう言って、トモさんはハルカに手を伸ばした。

そしてハルカの頭にポンと手を置いた。

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