小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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頭の上の手を、ハルカはパシリと払いのける。

「お前なにするんだよ。」

「いやっあの、その……うん」

問いかけるトモさんに対して、ハルカは言葉になっていない。

触れてほしい、けど恥ずかしいんだ。

「もう付き合ってるんだ。抵抗するなよ。」

そう言ってもう一度手を伸ばす。

しかし、その手もハルカによって払いのけられた。

「スミマセン、反射です。」

「ちょ、お前手縛るぞ!」

「縛れるなら縛ってみてくださいよー。」

冗談で言ったつもりだった。



























「オレ手錠持ってるけど?」

「……ごめんなさい、手錠かけないでください。」

さすがに手錠は怖かった。

「はい、じゃあ抵抗しないことだ。」

そう言って、トモさんはハルカを抱き寄せた。

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