小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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初めてトモさんとキスをした。

今まで何人かキスしたが、ここまで優しいキスは初めてだ。

まるで、トモさんの愛情に包まれているような。

嬉しくて大好きで、ハルカはトモさんを強く抱きしめた。

そしてゆっくりと唇が離れる。

その瞬間、トモさんと目が合った。

恥ずかしくて、思わずうつむいてしまう。

そんなハルカを、トモさんは優しく抱きしめた。

ハルカは抵抗せず、流れに身を任せる。

そんな様子を、ジト目で見つめる者がいた。

「なんだよきよえさん、嫉妬か?」

「へ?きよえさん、ずっと見てたの?」

きよえさんは知らんぷりして毛づくろいを始めた。

「ほら、もっとオレ達のラブラブ見せてやれよ。」

「うるさい!離れてください!」

そう言って、ハルカはトモさんから無理やり離れた。

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