小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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お互いコーヒーを飲んでいたせいか、なんとなくコーヒーの味がした。

たとえ薄味でも、キスの味には影響があるようだ。

そう思った瞬間、ハルカの口が無理やり開かれた。

……このタイミングでですか?

ハルカの口を開いたのは、トモさんの舌だ。

その舌はゆっくりと、しかし激しくハルカの口の中を触ってくる。

「んくっ……。」

ハルカは思わず声をあげてしまう。

その声を聞いて、トモさんはハルカを強く抱きしめた。

同時に舌の激しさも増す。

もう、これ以上は……ダメ。

思考が飛びそうになった瞬間、トモさんの顔が離れた。

「これ以上やってたら、今夜返さなくなりそー……。」

トモさんの顔も少し赤かった。

「それはダメです!さぁ帰りますよ。」

そう言って、二人は玄関を出て駅へ向かった。

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