小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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帰りの電車の中、久しぶりにトモさんのSNSのプロフを見てみた。

そこには少しだけ「精神疾患あります」と記載されていた。

って、どんだけ自分プロフちゃんと見てないんだよ!

ツッコミを自分に入れながら、ふとトモさんの「友達一覧」を覗いてみた。

SNSの楽しみの一つは、友達の友達というように、どんどん友達の和が広がることにあると思う。

トモさんの友達の中に自分と気が合う人はいないだろうか。

そう思いながら、ハルカはトモさんの友達のプロフを覗いていった。

すると、ある人のプロフが目に止まった。

なるみん。

大学は違うが、同じ大学生ということで年齢も近い。

同じ歌手が好きということで、趣味も合いそうだった。

気になったハルカは、さっそくメールを送ってみた。

[はじめまして。友達経由できました。

あたしも同じ歌手が好きなんです。

よかったら仲良くしてください。]

文章に打ち間違いがないか念入りにチェックをして、ハルカは送信ボタンを押した。

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