小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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東口にあるスーパーから西側にあるトモさんの家に行くには、線路を横断する必要がある。

そのため、線路の下を通る、地下道を通る必要があるのだ。

ちなみに踏み切りはなく、車も歩行者も地下道を通る。

これはここを通る路線が割りと本数が多いためだろう。

ハルカはトモさんの後ろについて、地下道へと入った。

中はひんやりとしていた。

地下道といえば何があるか。

……やっぱり集団リンチ?

それとも恋人同士のキスとか?

漫画ではよくあるネタだしねー。

そんななことを考えているハルカだった。

すると突然トモさんが立ち止まった。

不思議に思ってハルカも立ち止まる。

「え?何かありました?」

トモさんは何も答えず、ハルカに近づいてきた。

ハルカは後ずさりした。

しかし後ろには地下道の壁がある。

ハルカが壁に追いやられたところでトモさんは片手で頭、もう片手で背中を押さえた。

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