そのままトモさんは顔を近づけてきた。
ハルカはそれにあわせて目を閉じた。
二人の唇が重なる。
地下道はひんやりしていたはずなのに、少し暑さを感じた。
こんな人が通るかもしれない場所でこんなこと。
まるでバカップルみたいじゃん……。
頭ではそう思っていたが、このままキスをしていたい。
そしてゆっくりとトモさんの唇が離れた。
「お前顔真っ赤。」
「こんなところでキスなんかするからです!」
「でも嬉しかったんだろ?」
トモさんはニヤニヤしながら聞いてくる。
「うるさい!早くきよえさんに会いにいきますよ!」
そしてハルカは急かすようにトモさんの背中を押した。