小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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そのままトモさんは顔を近づけてきた。

ハルカはそれにあわせて目を閉じた。

二人の唇が重なる。

地下道はひんやりしていたはずなのに、少し暑さを感じた。

こんな人が通るかもしれない場所でこんなこと。

まるでバカップルみたいじゃん……。

頭ではそう思っていたが、このままキスをしていたい。

そしてゆっくりとトモさんの唇が離れた。

「お前顔真っ赤。」

「こんなところでキスなんかするからです!」

「でも嬉しかったんだろ?」

トモさんはニヤニヤしながら聞いてくる。

「うるさい!早くきよえさんに会いにいきますよ!」

そしてハルカは急かすようにトモさんの背中を押した。

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