小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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いつもなら断っていた。

でもなんでだろう。

[じゃあ行っちゃおうかな?○時くらいにトモさんの最寄駅行きますね。]

気が付くと遊ぶ約束をしていた。

トモさんの家の最寄駅は上り電車。

定期で途中下車できるし、ヒマつぶしにいいだろう。

少し早足で駅へ向かった。

期待と不安、そして緊張。

電車の中でもメールは続いた。

ハルカは「緊張してる」という内容ばかり送っていた。

トモさんは嬉しそうにしていた。

……そんな期待しないでよ。

そんなことをしている間に、もう最寄駅についてしまった。

とりあえず降りてみる。

この駅はいつも電車で通過するが、降りるのは初めてだった。

辺りを見渡し指定された西口出口へ向かう。

改札機が見えるかどうかのところで足が止まった。

やばい、緊張して震えてる。動かないよ……。

トモさんはきっと向こうで待っている。

落ち着こうと思っているとき、電話が鳴った。

-7-
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