「ひやあぁぁ!?」
緊張のせいで変な声をあげてしまった。
見るとトモさんだった。
待ち合わせ用に、番号も交換していたのだ。
おそるおそる電話に出てみる。
「も、もしもし?」
『電車とおってから時間経つけど、迷子?』
「いえ、緊張して動かなくって。」
『たしかに声震えてるもんなー。とりあえず早く出てこいよ。』
「あーはい、今行きます。」
電話を繋ぎながら、改札を出た。
ここまできたら隠れもできない。
『えーっと…おっこっち。』
声のするほうを見ると男の人が立っていた。
この人がトモさんなのだろう。
「はじめまして!ハルカです。」
緊張して声がおかしい。
もう心臓が口から出てきそうだった。