どれだけハルカが抵抗しても、トモさんの手は止まらない。
お願い、お願いだから。
これ以上触れないで。
いつの間にかハルカは泣いていた。
「ふぇっ……トモさん、お願いやめて。」
ハルカの泣き声で、トモさんの手は止まる。
「お前、まさか……初めてか?」
てっきりお互い経験者かと思っていた。
「違うっ、違うけど……。」
そう言うと、ハルカはトモさんから視線を逸らした。
ティッシュを取り、軽く涙をふき取る。
そしてこうつぶやいた。
「トモさんは、あたしとやっても離れないでいてくれる?
メール明日からもちゃんとくれる?」
トモさんは一瞬言葉の意味が分からなかった。
「どういう意味だよ、離れるとかないし。
むしろやっても離れるなって、オレの台詞だし。」
トモさんの言葉を聞き、そう、とつぶやくとハルカはゆっくりと口を開いた。