小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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どれだけハルカが抵抗しても、トモさんの手は止まらない。

お願い、お願いだから。

これ以上触れないで。

いつの間にかハルカは泣いていた。

「ふぇっ……トモさん、お願いやめて。」

ハルカの泣き声で、トモさんの手は止まる。

「お前、まさか……初めてか?」

てっきりお互い経験者かと思っていた。

「違うっ、違うけど……。」

そう言うと、ハルカはトモさんから視線を逸らした。

ティッシュを取り、軽く涙をふき取る。

そしてこうつぶやいた。

「トモさんは、あたしとやっても離れないでいてくれる?

メール明日からもちゃんとくれる?」

トモさんは一瞬言葉の意味が分からなかった。

「どういう意味だよ、離れるとかないし。

むしろやっても離れるなって、オレの台詞だし。」

トモさんの言葉を聞き、そう、とつぶやくとハルカはゆっくりと口を開いた。

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