ーーー初めてはちょうど二年くらい前のこと。
当時はまだ高校生、受験生だった。
ハルカの高校は県内1の進学校だった。
周りはみんな勉強できた。
先生たちも進学率をあげようと生徒の尻を叩き成績を伸ばし、とにかく必死だった。
そんな中、落ちこぼれの私。
不登校はなく毎日授業をまじめに受けていたのに、成績はずっと低空飛行。
それなのに志望校は獣医学科ととても高いランク。
そのため、先生からは毎日何かしら言われていた。
「お前が獣医だと?笑わせるな。
こんな問題もできないヤツが行けるわけないだろう。
そもそもお前の成績じゃあ行ける大学もない。
とりあえず成績あげて、適当な入れるとこ行け。」
無謀な夢は切り捨てさせる。
そうして合格率を上げているのだ。
そんな高校だった。