そして日曜日。
結局男性との約束を破棄することができなかった。
指定されたコンビニへ行き雑誌を立ち読みしていると、明らかに誰かを探しているような人がきた。
辺りを見回している。
ハルカは下を向き、髪の毛で顔を隠した。
しかし男性には見つかってしまった。
「あの、ハルカちゃんかな?」
「えっ……はい。」
「よかった、とりあえずここ出て車行こう?」
そう言われて二人は車へ向かった。
「はい、どうぞ。」
と招かれた先は助手席だった。
「あの、後部座席でいいです。」
「ダメ、彼女なんだから。」
そう言って半ば無理やり助手席に乗せられた。
「あの、会って何をするんですか?」
「え?いいことだよー。」
そう答えながら男性はカーナビを操作する。
ハルカは不安しかなかった。