小説『うつ病の彼とヤンデレな私。』
作者:どくたけ()

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向かった先はホテル街だった。

「ちょっと!なんでこんなところに!?」

「暴れないでよ、事故っちゃうよ。」

男性はハルカを制しながら、ホテルへと入る。

ハルカは緊張と恐怖しかなかった。

「オレもハルカちゃんの話ゆっくり聞きたいし。

ホテルなら二人きりでゆっくりお話できるでしょう。」

そう言って男性はハルカの手を引きながら入室した。

中は意外と普通だった。

男性はハルカをソファーに座らせ、自分も隣に座る。

ハルカはなるべく男性と距離を取ろうと、端っこに寄った。

しかし男性もハルカに近寄っていく。

「来ないでください!」

そう手をあげたときだった。

男性はハルカの手をとり、ソファーへ押し倒した。

その後のことなんて覚えていない。

思い出したくもない。

覚えているのは、全て終わって帰ったあと。

男性にメールを入れようとしたら、受信拒否されていたことだった。

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