小説『天使ちゃんはS級魔導士のようです』
作者:コタツマン()

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どうもコタツマンです。
やはり実際に書いて見ると中々文字数増やせないですね。作者は空いた時間などにまとめて書いているので基本的に不定期更新になります。


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第一話



「ただいまー!!!!」

下の階で勢い良く扉が開く音がしたかと思えば、桜色の髪に鱗のようなマフラーをつけ、肩に妖精の紋章をつけた少年ーーナツが叫ぶ声がきこえた。

隣には青い体毛で覆われ、二足歩行をする猫。さらには見知らぬだがしかし誰だかわかる金髪の女性が・・・

言わずもがなハッピーとルーシィである。

ナツとハッピーはたしかイグニールを探してハルジオンに行っていたと記憶している。そして隣にいるルーシィ。つまりは私がこの世界に生を受けて14年。原作が始まったということである。


「ナツが帰ってきたってぇ!!?てめぇ・・・・この間の決着つけんぞ!!!」


皆さんお気づきかもしれないが、『下の階』である。私がいるのはフェアリーテイルの二階。つまりS級魔導士。


「漢なら拳で語れ!!!」

「「邪魔だ!!!」」


今世で生まれて14年。溢れでんばかりの厨二ソウルで幼少の頃から修行を重ねた結果がこれである。


ガンッ パタッ
「キャーー!!ミラジェーンさんっ!!!」


魔法があるのに修行しないなんてとんでもない!やはり目指すからには最強!何て考えてた頃が懐かしい。


「あーーーっ!!!俺のパンツ!!!」

「こっち向くなー!!!」


私は現在フェアリーテイルの魔導士として活動中だ。といっても原作に積極的に関わっていこうなどとは考えてはいない。ちょっとはするよ?ギルド単位のイベントはこのギルドにいる限り逃れられないだろうし。


「あんたらいい加減にしなさいよ・・・・」

「アッタマきた!!!!」

「ぬおおおおおおっ!!!!」

「困った奴等だ・・」

「かかって来いっ!!!!」

「魔法!!!?」ぐもっ


・・・相変わらず騒がしいギルドである。落ち着いて現状確認も出来やしない。だが流石に魔法はやりすぎではないだろうか、そろそろマスターが止めてくれると思うんだけどなー。


「やめんかバカタレ!!!!」

「でかーーーーーっ!!!!」


とか考えていると巨大化したマスターが鶴の一声であの騒がしかったギルドを一瞬で静かにしてくれた。何時もは少々頼りないがこういう時にしっかりしてくれる。これが貫禄というやつか。


「ま〜たやってくれたのう、貴様等。見よ評議会から送られてきたこの文書の量を」


小さくなってから二階に飛び上がってきた(頭をぶつけていたのはご愛嬌)マスターがメンバーにとっては耳が痛いであろう話を始める。

む・・・これはやはりあのシーンだろうか。かろうじて覚えている
原作知識を引っ張り出して目の前の光景と照らし合わせる。

しかし今更ながらに問題おこしすぎだろう、うちのギルド。あのレビィでさえも何かしらやっているというのだから驚きである。


「貴様等ァ・・ワシは評議員に怒られてばかりじゃぞぉ・・・・・」


「だが・・評議員などクソくらえじゃ」


「よいか・・理を超える力はすべて理の中より生まれる」


「魔法は奇跡の力なんかではない」


「我々の内にある気の流れと自然界に流れる気の波長があわさりはじめて具現化されるのじゃ」


「それは精神力と集中力を使う、いや己が魂すべてを注ぎ込む事が魔法なのじゃ」


「上から覗いてる目ン玉気にしてたら魔道は進めん」


「評議員のバカ共を恐るな」


「自分の信じた道を進めェい!!!!それが妖精の尻尾の魔導士じゃ!!!!」

ウオォォォォォォォォォォォォ!!!!


・・・思わず鳥肌が立ってしまった。マスターカッコよすぎです。前世が女だったら惚れてたかもしれない。・・・いやそれは流石にないか。

知識で知っていてもやはり実際に見るとではやはり天と地ほど差があることを実感する。そしてそれは私にここが現実なのだと再確認させるには十分過ぎた。


ーーここは漫画の世界。しかし私の生きる世界。ここがどんな世界であろうと関係ない。これは私の人生だ。せいぜい自由に生きてやろうじゃないか。


そのためにも、もっと強くならないとね。

-2-
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