小説『Uninstall (ダブルエイチ)』
作者:月読 灰音(灰音ノ記憶)

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あとがき



 さて、約70話でのショートストーリーでまとめられたこのUninstall1.01(ダブルエイチ)も一応の完結となりました

 ご愛読いただいた方や、各種コメントで励ましてくれた方、また同じ性同一性障害と双極性障害をお持ちになるMさんとの奇遇ともいえる出会いのおかげでここまで頑張って書くことができました

 もともとはこの回顧録(自伝と重なる部分も多いが、自伝が書かれた時点以前の人生全体について、しばしば個人生活・内面生活に重点を置いて記すのに対し、回想録、回顧録はより狭い時間範囲を対象とし、社会との関係とそれに対する自らの記憶や感情などに重点を置いて記すという違いがある、と定義づけられているらしいので回顧録と評していいでしょう)、「灰音ノ記憶」という私的なブログで「アンインストール」「プログレッシブ」という2作品をつれづれなるままに書き記していたものを、加筆修正して一つの物語として仕上げてみた実験的試みの強い作品です。
 私にとっては処女作品としてこの世に送り出す、初めての我が子のようなものですから、どこまで赤裸々に書いていいものやら様々な葛藤や、表現方法に狂いはないかとやきもきさせられた駄々っ子でもあります。読者の皆さんに、何かを感じてもらえればそれが私にとっては一番の幸せです。
 
 もし読者様の中に、両親に対するコンプレックスや、性同一性障害、双極性障害の方がおられましたら、「あ?こういう人生もあるんだな」と流し読みで結構ですから一度目を通してみてください。たぶん、いやきっと明日の空の色は今日の空の色より澄んでいるはずです

 ご愛読ありがとうございました。また機会があれば次の作品でお会いできることを祈っております


月詠 灰音 

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