(冬の朝は寒いから苦手だなぁ)
掛けてある制服をベットの上に置き、パジャマを脱ぐ。服と一緒に体温まで逃げていく。急いで制服を着るが、制服も室温の低さの影響を受け冷たくなっている。そのおかげで目は覚める事が出来るのだが、やはり寒いのは苦手だ。
裕太は、朝は苦手では無かった。目覚ましは掛けていない。掛けなくても自分で起きることが出来るからだ。しかし冬の朝は苦手だった。布団から出るときの寒い感覚や、制服を着るときのあの冷たさは一日の始まりを少し不愉快にした。寝起きも悪い。
(今日もまた学校か……。ま、当たり前か)