小説『とある東方の弦楽器』
作者:のださん(のださんさんのマイページ)

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第十三話 地底へpart2
「まあ、あんたがいてもおかしくはないんだけどさ」

「まあそんな嫌そうな顔すんなよ霊夢〜」

「そうだぞ〜ほら私の酒やるから」

居酒屋の入ると霊夢は居酒屋で飲んでいた鬼にからまれた。

「魔理沙この人は?」

「片方の二本角の小さい鬼は鬼の四天王の一人、伊吹 翠香(いぶき すいか)もう一人も鬼の四天王の一人星熊 勇儀(ほしぐま ゆうぎ)だぜ」

「ん?私のことを知らないのかい?」

霊夢をいじるのは飽きたのか翠香がこっちに来た。

「ここ最近来た外来人なんでね」

「へぇ、それであんた強いのか?」

「さあな」

「なんだそりゃ、まぁいいさ、弾幕ごっこしないかい」

「やだよ、それよりも俺は争いは嫌いなんでね」

俺は自分の流儀を貫いた。
父さんの遺言『自分の力は私情で使うな』こんな力比べで使ってはいけないのだ。

「なんだよその逃げ腰、全く大昔に殺した勇敢な人間のほうが百倍強いね。八
ッ」

「なんであんた人を殺したことを堂々と語れる?!」

「いいじゃないか、弱いやつがいけないんだよ」

「そうそう『力こそが正義』これが鬼の鉄則だからね」

このとき俺に怒りが生まれた。
俺は昔からどんな命でも救えるようにやってきた。
それなのにこいつはなんて言った?
人を殺したことに後悔はない。
妖怪は人間を食べないと死んでしまう。
これは知っていた、でもこいつは明らかに私情で!楽しみで!遊びで!人を殺した!

「おい「なんだい?」やってやろうじゃないか。その力比べ」

「命切?鬼って言うのはそんじょそこらの妖怪とは違うんだぜ!?」

「心配するな魔理沙、負ける気はない」

「へぇ鬼相手に余裕じゃないか。表でな」

鬼と一緒に外へ出る。

「さてスペルカードは「必要ない」は?」

「スペルカードなんて必要ない。ただの力比べでいい」

「命切!?正気か?」「大丈夫だ」

「へぇ、死んでから文句言うんじゃないよ!」

そう言って奴は攻撃を開始した。
さすがは鬼だそこらの妖怪よりも早い。
でも

「ただの霊力砲×3」

俺はヴァイオリンを呼び出し能力を発動、霊力砲を連続で3発打ち出す。
鬼の体に全てヒットする。
今回は紅魔館と違ってそこまで手加減しない。

「なんだい?その楽器、外の世界ではそんな楽器があるのかい」

「さすがにこれだけじゃ倒れないか」

「鬼をなめてもらっちゃあ困るねぇ!」

今度は弾幕を張ってくる。

「ただの霊力烈風」

霊力で風を生み出し全てを打ち落とす。

「なるほどさすがに鬼に喧嘩を売ってくることだけはあるね」

「・・・」

「それじゃこれはどうだい!」

翠香の体が消える。

「これは・・・?」

すると何処からか声が聞こえてくる

『私の能力蜜と を操る程度の能力はどうだい』

「なるほど能力で自分の密度を空気レベルに小さくしたんだな。でも、『存在していること』は変わらないだろ」

『!、あんた頭いいね。でも今の私は「霧」!霧をどうやって捕まえるんだい?』

「こうやって、ただの霊力大玉×10」

俺は霊力の巨大な玉を作り爆発させる。
範囲は俺を中心に五メートルほど。
俺の近くは安置だが三センチほど近くに来ないと意味はない。

「グハッ」

「そこか、ただの霊力槌×3」

実体が戻ったところを霊力の槌で一転集中で攻撃する。

「ハァ、ハァ、ハァあんた強いね」

「まだ倒れないのか」

「そりゃそうさ、鬼の体力見くびるんじゃないよ」

そうかと言ってとどめを刺すかと考えていたところ、翠香は言った。

「あんたはさっきから遠距離戦しかしない。鬼との近接は怖いかい?いや、そうじゃないあんたは近接はできない、なぜならが攻撃するのはその楽器が必要違うかい?」

「確かに俺の能力は『どんな曲でも作曲する程度の能力』と『どんな曲でも弾ける程度の能力』だ。このヴァイオリンがないと意味はない」

「なら無理やり近接に持っていったらどうなる?」

翠香の体が膨張し軽く身長を三メートル越す。

「なるほど能力を使って今度は体の密度を大きくしたのか」

「そうさこれならちょっとやそっとじゃ吹き飛ばされない。さあどうする?」

「そうかしかたないな」

そういい俺は俺のもう1つの武器母さんの形見『一閃刀』をしおりから変換する。

「なんだいそんな刀で私を切るとでも?笑わせる」

「悪いが、まだヴァイオリンを出させといたほうがお前に勝機はあったよ」

「なんだと」

そういうと俺は翠香を『切断する』

「グワァァァァァァァァ」

この世の物とは思えないような叫び声が上がる。
俺がやったことはただ単純、『一閃刀』で居合い切りをし翠香の右手を『切断』した。
ただ速度が尋常じゃない、多分俺の動きを見れた奴はここにはいないだろう。

「ハハ・・・降参だよ。あたしの負けだ」

「降参か」

俺の役目はこの鬼を構成させること。
少しはこいつも後悔をしているだろう。
でも

でもこいつは俺を怒らせた。

「面白い言葉だ」

許すはずがないだろう。

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