小説『とある東方の弦楽器』
作者:のださん(のださんさんのマイページ)

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第四話 人里へ

Side命切
そんなことがあり今はうどんげと人里に向かっている。
道を教えてくれたら一人で行くといったのだが何でもここは迷いの竹林と言う場所で迷うのが前提で簡単に遭難するらしい。

「師匠ェ・・・・あの請求額はさすがに私でも引きます」

「だよね!幻想郷では物凄く物価が高い所って言う訳じゃないんだよね!」

しかし、一ヶ月五割の利子って絶対あれ払わせる気ないよな。
そんなことを考えていたがふとあることを思い出す。

「そういえば怪我した俺を永遠亭に連れて行ってくれたのおまえなんだろ。ありがとう」

「いえいえ、医者の卵として当然の事をしたまでですよ。」

そんな話をしていると人里についく。

「で、どこに行けばいいの?」

「まあ、人里を管理している上白沢(かみしらさわ)さんのところに行けばいいんじゃない?」

「なるほど」

と言い門をくぐり里の中に入る。
てなわけで移動中なわけだが、やっぱり

「浮いてね?俺?」

「ここの街は遥か昔に隔離しているから外の世界の物で身を固めるとさすがに・・・」

「だからこんなに博物館にありそうな家があるのか」

そんな話をしているとある一軒の家の目の前で止まる。

「ああ、ここです、上白沢さーんお邪魔しまーす」

うどんげが挨拶すると奥から銀髪の見たことのない帽子をかぶった人がでてきた。

「なんだい?っときみは確か迷いの竹林の」

「はい、うどんげです」

「何のようかな?初めて見る顔もいるようだが。私の名前は上白沢(かみしらさわ) 慧音(けいね)だ
「どうも慧音さん」君は?」

「どうも モンラッテ・命切です」

「からかっているのか?」

「あ」



ああ言われると思ったよ。ああ思ったよ。少しも期待なんてしていません。ええ名前にかんして何にも突っ込まないなんて少しもおもっていません。

「すまない!本当にすまなかったからそんな目をしてこっちを見ないでくれ」

泣いてなんかいません。ええ絶対泣いてなんかいません。この透明な水は汗です。



「では私は帰りますね」

「あ!こら逃げるな!」

「いやですよ!なんで好き好んでそんな死んだ魚のような目をした人の隣に居なきゃならないんですか!」

話の内容はほとんど聞こえなかったがどうやらうどんげは帰ったらしい。

―――――――――――――説明中――――――――――――――――

「なるほど要点をまとめると、今さっき幻想入りしてきて、紫の提案で人里に住むことになったと」「はい」

「で、どんな家がいいんだね?」

「ヴァイオリン弾いて暮らそうと思っているから、劇場のような家はありませんか?」

「う〜ん、多分そんな家建てないとないね」

やっぱりそんな都合よくないらしい。


「そんな時は宇宙一の技術屋河童のにとりさんに任せるのさ!」

急に後ろから声が聞こえたので振り向くと青い髪に緑の帽子にリュックサックを背負った少女が居た。

「慧音さんこの人は?」

「この子は河城(かわしろ) にとり妖怪山に住んでいる河童だ。というか君不法侵入だぞ」

「まあ、気にしない気にしない」

おぉ河童 幻想郷には河童が居るのか・・・・・イメージとだいぶ違うが。

「今私の名前聞いて心の中で笑ったでしょ。外来人はたいてい笑うんだよね」

「いや、誓ってそんな事ない。俺の名前のほうが変だし。」

「そんなことよりなんで君がここに居るんだ?」

たしかにタイミングが良すぎる。

「あのスキマ妖怪に呼ばれたんだけど」

「なるほど紫さんが呼んだのか」

「てなわけでこのにとりさんが君の家を建ててあげよう」

「いいの?」

「ただし!建て終わって落ち着いたら外の世界の話をしに着てくれたらいいよ」

「解った」

「よし交渉成立だね。どんな家がいいか早速話してくれるかい?」

ということにより世界一技術屋の河童に家を作ってもらうことになった」

-4-
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