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「ん、・・・あ、ここは・・・」
目が覚めると、いつか見たような真っ暗な、何もない場所にいた。
「目が覚めた?」
声がした。唯の声だ。後ろを振り向く。そこにいた。
「唯・・・・・・、みんなは・・・・・・・?」
飛鳥・・・、雫・・・、菫・・・。
「・・・・・・」
返事はなかった。
返事の変わりに唯は、強引に、
「・・・・・・・・・照火、起きたなら行くよ」
「唯!みんなは!?」
「照火、行くよ」
唯は照火の言うことに答えなかった。
(今は関係ないことだから・・・)
唯は半ば強引に照火の腕を引っ張っていった。
「・・・・・・・・・」
◆
暗闇に二人の足音が響く。
「照火、・・・・・・・・・」
唯が足を止めた。
「今から最終試験――、アンケート第601問に答えてもらうよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
唯はすぅーっと息を吸って、
「じゃあ、第601問」
一呼吸。
「今、あなたが望むことは何ですか?」