小説『Fate/Zero これは戦争ですか? いいえ観光です』
作者:銃剣()

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第七話 見た目で判断するなと誰かに言われなかったか


「ようするに、ここに居るサーヴァントは全員第四次聖杯戦争の経験があり、何故かまた呼びだされて、そこに居るマスターが知り合いで飲み仲間と遊び仲間で、マスターが英霊の座の管理のバイトをしていて、ある時お偉いさんが第四次の結果を見てきて欲しくて、ここに居るって何じゃそりゃあああああああああああああ!!!」


前回、善明達はランスロットの案内で間桐家に到着、その時には雁夜は未だに気絶していたので放置
家の中を探索していたら、紫色の髪をした少女、桜を発見。その時にギョロ目が「おぉ!何と可憐な子だ!生贄に相応しい!」と暴走した為、善明、ハサン、ランスロットによってフルボッコにして黙らせた。その後、桜の事も考え、取り合えず飯を食おうという事になり、ハンバーグを作っていた。起きてきた雁夜が善明達を見てツッコミに目覚める。飯を食った後、話し合いをしていると雁夜が大声で出す←今はここは辺


「何だよ飲み仲間って!普通英霊と言ったら、何らかの威厳という物があるだろ!何こたつに入ってだらだら過ごしてんだよ!もう少し仕事しろぉおおおおおっぐふ!!!」


雁夜はテーブルを叩きながら怒鳴っているが、そのせいなのか蟲が暴れ出し、雁夜の体を蝕む


「ちょっ!大丈夫ですか雁夜さん!」


「ひどい…一体誰が」


「いやアンタでしょ!正確に言えば私達全員ですよ!」


ハサンが苦しむ雁夜を介抱しながら、善明のボケにツッコム
もはやこれがお馴染みの流れになっている


「とりあえす、お前と桜ちゃんの事を考えて、体の中の蟲を追い出す必要があるな」


「そんな事出来るんですか!?」


「やって見なくちゃ分かんないだろ」


善明はそう言って、ある意味最強な宝具。iPadを取りだす


「えぇ〜と何か無いかな……おぉこれいいな」


善明はiPadを動かし、ある物を見つける


「よし、これでOK」


【アプリ・アイテム転送
 選択したアイテムを転送します】


善明はiPadを仕舞い、しばらく待っていると


ピンポ〜ン


「すいませ〜ん。アイテム転送で来たんですけど」


「何で宅配!普通ここはまた魔法陣が出てくるでしょ!」


アイテムの転送が何故か宅配で来た事にツッコミを入れるハサン
ランスロットは、玄関まで行ってアイテムが入ったダンボールを持ってきた


「それじゃ雁夜。こいつを使えば、お前の中の蟲が消える。さらには寿命も元通りだ」


「ほ、本当か!」


雁夜は驚きながら善明に言う
善明は笑いながら、ダンボールの中身を取りだす


「あぁこいつを飲めば全て解決だ!」


「こ、これは…!?」


雁夜は取りだした物を見る







それは紫や青や赤が緑が混ざった色をした液体が入っている丸いフラスコだった。しかも少し煮立っている


「おい。これは何だ?」


「何って決まってるだろ………エリ○サーだよ」


「こんな毒々しいエ○クサーあるかぁああああああああ!!!」


雁夜は渾身のツッコミを入れる
その後フラスコを指差して言う


「何だよこれ!明らかに毒だろ!『俺は毒を持ってるぜ。どいつもこいつも近ずくな』って言ってるぞ!」


「バカ言ってんじゃねぇよ。例え見た目が悪くても、案外イケるかもしれないんだぞ。」


「イケるかぁ!見た目悪い以上に何か煮立ってんだよ!」


「いいから飲めよ。大丈夫だって…………多分」


「おい!今多分って言ったろ!心の中で不安が少しでもあるだろ。やめろって本当に!ちょっ近づけんな、マジやばいって!これダメだって!聞いてるってああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」










数分後


「し、死ぬかと思った」


「でも結果的に治ったじゃん。いいんじゃね?」


「良くねぇよ!若干走馬灯が見えたわ!その後花畑に臓硯が居て、手を振っていたぞ!嫌がらせか!」


「それは知らねぇよ」


あの後、無理矢理飲まされた雁夜は白目を向きながら倒れた。どうやら本当に嫌だったらしい
だが少ししてから雁夜の体に異変が起きた。白かった髪が除々に黒くなり、死人のような硬い皮膚がまるで最初から無かったかのように消えていた。そして、雁夜が目覚めた後、体の中の蟲が居なくなっている事に気づく


「いろいろ言いたい事があるが、ありがとう」


「いいよそんなの」


雁夜は一応善明にお礼を言う
その後雁夜は何かを思い出し、善明に言う


「そういえば、桜ちゃんの蟲はどうするんだ…ま、まさか」


「そんな訳ねぇだろ。いくら何でもやらねぇよ」


善明の言葉にホッとする雁夜。あんな物を飲ませたら、トラウマになることは確実である
そして善明はある事を雁夜に言う


「だって桜ちゃんの中にいる蟲はすでに居ないし」


「…はっ?」


「いや実はな、桜ちゃんの食べてたハンバーグの中には蟲を駆除出来る薬を混ぜたんだよ。それを全部食べれば、蟲が居なくなるんだよ」


善明の説明にポカンとする雁夜
しばらくして口を開く


「それじゃ、俺が飲んだアレじゃなくても、良かったのか?」


「まぁそうなるな。効き目同じだし」


「それを早く言えぇえええええええええ!!!」


雁夜は善明の胸倉を掴みながら、怒鳴りあげる
その時の雁夜の顔は鬼のようだった


「てめぇ!こっちはあんな一発で即死するような物を飲まされて、死にかけの状態になったんだぞ!どうしてくれんだ!お前の頭も毒々しいのか!」


「んだとコラァ!こっちはお前の為に命救ってやったんだぞ!感謝しろコノヤロー!」


「ちょっと!善明さんも雁夜さんも落ち着いて!」


「う〜ん………こっち!」


「何!?」


「がはははは!またお主の負けか」


「くそぉ〜王たる我が負けるだと!もう一度だ!」


「英雄王。何回桜殿に勝負を挑んでいる?」


『いいじゃないですか。桜ちゃんが喜んでいますし』


「そうですね。あのような子が生贄nぐほぉ!」


『あなた黙ってて下さい』


雁夜と善明は喧嘩をし、それを止めるハサン
ギルガメッシュと桜はトランプをして、それを見守るイスカンダルとディルムッド
ランスロットはギョロ目を殴り、気絶させる
雁夜は思った。こんなにも騒がしくも楽しい日々は久しぶりだと


「(・・・・・・・ありがとう)」


雁夜は心の中でそう思った

-7-
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